芸術書や専門書の類には

生きるヒントがたくさん詰まっています。

そこには、スキルというより物事の真髄が読み取れます。

例えば、ショパンやジョルジュ・サンドの

下記の肖像画を描いた19世紀フランスの画家

ウジェーヌ・ドラクロワの言葉に次のようなものがあります。


ne pas prendre par la ligne, mais par le milieu

輪郭でなく、中心から捉えるように


つまり、輪郭から描いてゆくのではなく、

内側から描くことで絵画に生命力が吹き込まれるのだと

彼は言うのです。

我々の目は日常どうしても枝葉に行きがちですが、

幹、中心をしっかりとらえることで

全体が俯瞰でき、安定するのだということです。


そういえば、合気道においても

中心線と相手との接点についてやかましく教わります。

何事も真理はひとつですね。

岡本浩和の「人間力」発見日記