昨年はドイツを代表する作曲家
ロベルト・シューマンの生誕200年でした。
同じ生まれ年のショパンに比べて
少々盛り上がりに欠けたきらいもありますが、
彼の多岐にわたる作品を聴き返してみたり、
妻クララとの「恋愛⇒結婚」
という軸で
彼の人生を振り返ってみると多くの気づきを
得ることができます。
当時の社会的背景もありますが、
クララは夫から作曲活動を止められました。
女性は家の中に入って男性のサポートをするものなのだと
いう考えが一般的だった時代です。
結婚に際し、ロベルトはクララに手紙を書きます。
そこにはまるで関白宣言のような文言が並びます。
「僕が作曲をし、そしてそれを君が演奏する」
クララは夫の希望通りの働きをしました。7人もの子供を産み、
育て、そしてヨーロッパ中を旅し、お金を稼ぐ(演奏旅行)。
まさに「良妻賢母」を絵に描いたような女性でした。
最近になって、僕はクララ・シューマンの作品をじっくり
聴く機会をもちました。
ひょっとするとロベルト以上の才能があったのではないか、
と思わせるほど美しく高度な佳作
が多いのです。
彼女がもっと作曲活動を続けることができていたら、
後世の音楽界にどれほどの影響を与えたことか
想像に難くありません。
この事実、もったいないととることも可能です。
夫ロベルトの横暴だとも考えられます。
でも、クララは「自身の欲求」よりも「夫を支えること」を
自ら選んだのだと考えた方が良いように思うのです。
結婚後のロベルト・シューマンの作品は一層
密度が濃くなり、レベルも高くなります。そして、
世間にも作曲家ロベルト・シューマンとして
認められるようになるのです。
それがクララにとって「妻としての幸せだった」
のかもしれません。
才能を発揮する人の後ろには必ず強力なパートナーが
いるものです。
第43回「早わかりクラシック音楽講座」
ロベルト&クララ・シューマン 愛の音楽」
◆日時:2011年1月23日(日)15:00~18:00
◆会場:エルーデ・サロン
◆内容:第1部=愛知とし子ミニコンサート、第2部=シューマン夫妻の恋愛&結婚、第3部シューマン夫妻の音楽を聴く
◆会費:¥3,000
◆定員:10人
残席まだあります。ご興味ある方はこちら からお申し込みください。
ロベルト・シューマンの生誕200年でした。
同じ生まれ年のショパンに比べて
少々盛り上がりに欠けたきらいもありますが、
彼の多岐にわたる作品を聴き返してみたり、
妻クララとの「恋愛⇒結婚」
という軸で彼の人生を振り返ってみると多くの気づきを
得ることができます。
当時の社会的背景もありますが、
クララは夫から作曲活動を止められました。
女性は家の中に入って男性のサポートをするものなのだと
いう考えが一般的だった時代です。
結婚に際し、ロベルトはクララに手紙を書きます。
そこにはまるで関白宣言のような文言が並びます。
「僕が作曲をし、そしてそれを君が演奏する」
クララは夫の希望通りの働きをしました。7人もの子供を産み、
育て、そしてヨーロッパ中を旅し、お金を稼ぐ(演奏旅行)。
まさに「良妻賢母」を絵に描いたような女性でした。
最近になって、僕はクララ・シューマンの作品をじっくり
聴く機会をもちました。
ひょっとするとロベルト以上の才能があったのではないか、
と思わせるほど美しく高度な佳作
が多いのです。彼女がもっと作曲活動を続けることができていたら、
後世の音楽界にどれほどの影響を与えたことか
想像に難くありません。
この事実、もったいないととることも可能です。
夫ロベルトの横暴だとも考えられます。
でも、クララは「自身の欲求」よりも「夫を支えること」を
自ら選んだのだと考えた方が良いように思うのです。
結婚後のロベルト・シューマンの作品は一層
密度が濃くなり、レベルも高くなります。そして、
世間にも作曲家ロベルト・シューマンとして
認められるようになるのです。
それがクララにとって「妻としての幸せだった」
のかもしれません。才能を発揮する人の後ろには必ず強力なパートナーが
いるものです。
第43回「早わかりクラシック音楽講座」
ロベルト&クララ・シューマン 愛の音楽」
◆日時:2011年1月23日(日)15:00~18:00
◆会場:エルーデ・サロン
◆内容:第1部=愛知とし子ミニコンサート、第2部=シューマン夫妻の恋愛&結婚、第3部シューマン夫妻の音楽を聴く
◆会費:¥3,000
◆定員:10人
残席まだあります。ご興味ある方はこちら からお申し込みください。