僕は仕事を通じて、10,000人近くの若者を間近で見てきました。
特に記録をしていなかったから
ほとんどの人のことは残念ながら憶えていません(涙)。

それでも、記憶に残る人、忘れられないシーンは思い起こせば意外にあるもので・・・・。

就職活動を控えたとある男子学生が、
直前の失恋の衝撃で
活動に身が入らなくなり、
相談に訪れてきたあの日のことを即座に思い出しました。

話を聴き始めるや
彼の目からは涙がポロポロとこぼれ出し、
悔しいのか情けないのか
ひとしきり泣いた後、
嘘のように晴れやかな顔つきになり、

彼は

「がんばります!」

と一言大きな声を張り上げたのです。

その言葉通り、彼はがんばりました。やりました。
第一志望の会社に無事内定し、入社後は見事トップ・セールスマンに躍り出て、
エリート・コースまっしぐら、今でも第一線で活躍しています。

彼が就活を控えた後輩に語った言葉。
「面接でも仕事でも、ありのままの、本当の自分を伝えられるかどうかがポイントだよ。僕は最終面接の途中で思わず涙してしまった。そしたら、面接官が握手を求めてきたんだ。」

もちろんただ泣けばいいということではありません。
それでも、これこそ「人間力」だと知った最初の瞬間だったかもしれません。

僕は当時28歳でした。

自分を吐露しての涙は人の心を動かします。感性に訴えかけることって大事ですね。