自分の弱みが如実に経営に影響してきていることがよくわかった。
S社に支払う報酬の件だが、そもそもこちらは顧客を増加・維持させるために人員を雇った。
しかし、そのことをS社には特に相談しなかった。
結果、当社の収支が圧迫され、S社にはフリーライドされた感覚となっている。
売上増に対する費用は折半も含めて交渉の余地があるし、
まして今回のようにダイナミックに変わる場面では契約の意義も変わるだろう。
それを「面倒だから」と考え、独断ですべて背負ってしまうのは最悪の行為だ。
思えば、これまでの人生でこのような交渉事を避けてきた。
交渉で嫌な思いをするくらいなら、飲んでしまおうということである。
自分一人ならそれでも良かったかもしれない。
しかし、従業員や家族がいる今はそれでは済まない。
どんなに苦手であっても、常に最善を尽くさなければならない。
それが経営者の仕事だ。
たまたま交渉術に関する動画を見ていた。
すると、交渉とは決して対立することではなく、お互いがより良い着地点を見つけるものだとあった。
そう考えると、交渉事にも前向きに望めるのではないかと考えられるようになった。
交渉もそうだが、コミュニケーション全般に関しても、洗練させていかなければならない。
最近、勢いで突っ走って考えが浅いことが露呈する局面が増えた。
少なくとも誰かに話すことで違った意見を入れられるし、幸い今はそれを話す相手もいる。
「彼らの時間を取る」などと余計なことを考えてはいけない。
これは自分と会社、従業員を守るためなのだ。
数字に対してもこだわりを持たなければならない。
これまではどんぶり勘定、利益はマイナスにならなければ良いと思っていた。
しかし、それが現在の自転車操業につながってしまっている。
これから長く会社を経営していくことを考えると、利益は多いほうが余力が増す。
したがって、無駄な経費の使い方をしてはいけないし、契約でもこだわっていくべきだ。
下手にサインすると、あとあと尾を引くことになる。
数字に対するこだわりの弱さは、投資にも現れているかもしれない。
投資でも、なんとなくではダメで、どの期間でどのリターンを取りに行くか、
はっきりさせなければ確実な成果を生むことは難しい。
今回KPIを設定したことで、それが少し明確になったように思う。
経営者として大事なことを多く学んでいる。
忘れないよう、今回学んだことを記す。
【最善を尽くす】
1. 相談せよ、交渉せよ
2. 利益にこだわれ
3. 数字を使った計画を立てろ