ゲームは1日1時間まで。
昔からよく言われた話だが、これを仕事に応用してみよう。
すなわち、仕事をゲームだと考える。
いろいろとうまくいかないこともあるが、そもそもすんなりクリアできるゲームなど全く面白くない。
1つの面をクリアすれば、次の面はもっと難しくなる。
それでこそ、さらにクリアできる面白みが増していくのだ。
ゲームだと考えると、例えば顧客からの苦情など深刻に悩む必要はない。
もちろん、それを解消する努力は必要だし、誠意を持って取り組まないのは言語道断だが、そもそも顧客のニーズは多岐に及んでいる。それらをすべて満足させるのは土台無理である。だからこそ、その中で「最適解」を求めて、ポイントを上げていくのがゲームのクリア条件だ。とにかく、機がゼロにならないように進めていくことである。
「1日1時間まで」という原則を守れば、プライベートも守られる。
ゲームはセーブして、また次スタートする時まで取っておけば良いのだ。
もちろん、「その時しかプレイできないもの」もあるだろう。しかし、大半の時間はそうではない。予定を決めて、着実に動くことが重要である。
ゲームをクリアするには、様々な要素が必要だ。
RPG的に言うなら、仲間をどんどん見つけていかなければならない。
「勇者」だけでRPGが完結することはない。魔法使いも、剣士も僧侶も必要だ。
必要な仲間をうまく使うには、自分の弱みを認識することが大切だ。
僕の弱み、特に株式投資分野について言えば、前向きに考えることができていない。つい割安な銘柄ばかり選んでしまう。ここは、他の人にやってもらったほうが「良い面」を見つけられるに違いない。
また、自分ひとりでやるとどうしても客観性を失ってしまっていた(意固地になる、自分が選んだ銘柄は捨てられない、より良い銘柄になかなか動けない)。
自分の良いところは、客観的・論理的に考え、ドライに動けるところだと思っている。
そこに他の人の調査が入ることにより、客観性を担保できるのではないか。
今そんなことを考えている。
勇者の役割は、前に進むことだ。
「顔」として内外に方向性を示し、倒すべきボスを見つけ、プレイヤーとして出てくる選択肢を選ぶ。
あ、今思いついたけど、経営者としての自分はプレイする人、働き手としての自分は「勇者」ということか。
この感覚でやると良い。
このゲームはフィクションではなく現実だ。
しかし、そもそも人生をフィクションみたいなものだと考えると、だいぶ気が楽になる。
最後はハッピーエンドを迎えられるよう、日々レベル上げを行って面を進めるだけだ。