経営をしていくにも、投資をするにも自分を強く持たなくてはならない。
確かに人の意見を聞くことは大切だ。しかし、他人の意見が正しいとは限らないし、逆に自分が自身を持って「こうだ」と言い切れるようにならないといけない。
特にこれまでの投資の失敗は、他人の意見に左右されすぎた。本当にこんな銘柄で良いのか。米国株のほうが良いのではないか。もっとパフォーマンスは出せないのか。こんな声に惑わされた結果、投資判断もふらつき、会員にも不安感を与えてしまった。
そもそもふらふらするのは、自分が確立できていないからだ。それは経験の不足によるせいかもしれない。しかし、少なくとも一本の道を歩いてみないことには、自分が正しかったかどうかすら証明できない。
重要なのは、「道」を確立することである。誰かの借り物ではない、自分の道を。まさに「柔道」「剣道」のようなものだ。
僕がやりたいことは「良い株を安く買う」こと。そこから枝分かれするが、基本的には「どれだけ良い企業か」「どれだけ安いか」のバランスをどう考えるかだけである。
この範疇であれば、めちゃくちゃ良い株がある程度安くても良いし、まあまあの株がめちゃくちゃ安いこともある。これはバランスの問題だ。どちらが良いという話ではない。(ただし、後者の場合はやはり安さで買っているので、売り時は考えなければならない。)
ここで重要なのは、「確信が持てるときだけ買う」ということだ。そうでないときに無理に買うと自信を失っていくし、パフォーマンスも下がるだろう。多くの銘柄の中で、また長い時系列の中で、絶好のチャンスはそう訪れない。だから確信が持てる銘柄が出てくるまでひたすら「待つ」ことが重要だ。
チュートリアルはもう終わりだ。ここからは、自分の「道」を確立するために自信を持って歩んでいきたい。