真面目と余暇。


目の前のことに愚直に取り組み、煩悩を取り除くことに取り組んでみた。頭では納得できるが、実際にやってみるとさまざまな煩悩が湧いてくる。何より、これをやっていて自分の人生は楽しいのかと言う疑問が生じる。


もし、真面目に自分の仕事に取り組み続けたらどうなるか。おそらく、それなりの規模の会社ができ、多くの社員や会員に囲まれて称賛されるだろう。もちろん、それは目的ではなく結果にすぎない。名声を得ようとして行動しても、それが報われない苦しみを味わうだけだ。


しかし、それなら普段は何を感じて生きれば良いだろう。仕事に取り組んでいると、ふと自分の人生が自分のものでないように感じる。


ここで気がついた。自分の人生にとって重要なのは、自分の歩く道を自分で決めることである。


果たして今の自分は自分の道を歩いているか。確かに、会社を作り、人を雇うことは自分が決めたことだ。ただ、人を雇ったが故に、彼らに自分の時間を奪われている感覚がある。これこそが不満の根源であるように思う。


だとしたらどうすべきか。そもそもなぜ彼らを雇ったのか考えるべきである。彼らを雇ったのは、自分でやりたいことをやるために、自分の力だけでは不十分と感じたからだ。まず自分の仕事の一部を担ってもらい、自分では思いつかないことをやってもらう。まさに相互依存の関係である。


つまり、自分は彼らにもっと頼らなければならない。彼らを信頼すべきである。そうして、また自分の時間を取り戻すこと。これが今の自分にやるべきことである。


彼らを育てることは大切た。しかし、そのために自分が彼らや仕事の奴隷になってはいけない。自分の精神はあくまで自由であるべきである。