新しく異動した歓送迎会のあいさつで、これまでにないくらいうまく喋ることができた。

内容は単純に自己紹介を喋ってもおもしろくないので、現住地の袖ケ浦市の紹介をしてみた。これが意外にウケたのだ。自分はプレゼンがうまいほうではないから、会心の出来だ。なぜうまくプレゼンをできたか考えてみる。

意外性

歓送迎会の転入者のあいさつといえば、自己紹介や今の気持ちが定番だ。しかし、普通のことを喋っても他の人と似たりよったりになるだけなので、敢えて全く関係のないことを話してみた。これが意外性を呼んで興味をそそることができたのだ。袖ヶ浦というマイナーな都市だったことも却って「袖ケ浦市のあらた」という印象を残せたと思う。

ストーリー

テーマを袖ケ浦に絞ったことで、ストーリーが生まれやすくなったと思う。話す内容を3つのポイントという形にしたことも、メリハリをつけられて良かった。最終的に「袖ケ浦からでも職場のある東京へはすぐに仕事に行けます」と関連性のあることでまとめられたのも良かった。ストーリーがしっかりしていれば、つくづくパワーポイントはいらないんだと実感する。

普段から考えていること

実は今回話したことは、普段からずっと考えていることだった。だからこそ、挨拶の準備にさほど時間をかけないでもまとめることができたのだ。さらに、袖ケ浦に引っ越したというとよく聞かれるポイントでもあったので、何度も話したことがあったし、よく聞かれるということは聴衆が聞きたいということだろう。

聴衆を楽しませるサービス精神

そして何より大切なのは、聴衆を楽しませるというサービス精神だと思う。今回も、何とかやり過ごそうという気持ちだけではうまくいかなかっただろう。せっかく相手の時間をとって自分の話を聞いてもらうのだから、おもしろくしないと申し訳ない。その気持ちがあれば技術は後からついてくるのだと思う。