金持ち父さんシリーズを図書館で借りて読んだが、今の自分にとって一番勉強になる内容だった。できれば手元に置いておきたいのだが、借り物なのでせめて忘れないようにエッセンスを記録しておくことにする。

働き方の分類

人は働き方によって4つの種類に分けられる。「従業員」「自営業者・専門家」「ビッグビジネスオーナー」「投資家」である。従業員はお金のために働く。自営業者・専門家は独立して働くが、自分がビジネスのプロセスから離れることができないので、スモールビジネスで終わることが多い。ビッグビジネスオーナーはいつもビジネス機会を探し、いい人材を雇ってビジネスを大きくすることを考えている。投資家は自分のお金を増やしてくれる自営業者・専門家やビッグビジネスオーナーを探している。

失敗するということ

ビジネスをするのに失敗するほどいい教科書はない。誰もが失敗を恐れるが故に一歩を踏み出せないでいる。しかし、致命的な失敗でなければ、そこから学んで二度と繰り返さないことがこれからビジネスをする上で一番重要なことである。また、他人からどう思われるかということも気にしすぎてはいけない。不要な恐怖を捨てて第一歩を踏み出さなければ絶対に起業家にはなれない。要はパンツを脱げるかどうかということだ。

ビジネスの基盤を整える

本の最初から最後まで、ビジネスの基盤である「B-Iトライアングル」が出て来た。これはビジネスに必要な要素を並べているものである。内側の三角形には「製品」「法律」「システム」「コミュニケーション」「キャッシュフロー」が入り、外側の三辺には「使命」「チーム」「リーダーシップ」が入る。起業家にはこれらの全てが必要であり、自分自身が努力によってそれを身につけるか、ない場合は人を雇ったりパートナーシップを築いたりして獲得しなければならない。これらを獲得するためのコストを惜しんではいけない。自分の場合は現時点で特に「コミュニケーション」が足りないと感じる。

会社を大きくする

起業すると最初は「自営業者・専門家」から入る。ここでビジネスの基盤を整えなければならないが、重要なのはそこからビジネスをどうしたいかである。そこにとどまることによってスモールビジネスのオーナーでいることも悪くない。昔は会社が小さければ、オーナーがやらなければならない仕事も多く、自分の時間が取れなかったというデメリットがあったが、今はネットやPCが大部分を代替してくれる。一方、会社を大きくしたければ自分や家族だけでやっていくことには限界がある。いい人を雇ってチームを作ったり、外部とのパートナーシップによってレバレッジをかけて会社を大きくすることでより大きなビジネスを作ることができる。大きなビジネスをするにはより多くの顧客を相手にしなければならない。

特に失敗についての考え方と、会社の規模については考えるところが多かった。なぜなら、どちらも自分が苦手とするところだからである。会社を辞める前に、失敗を恐れず色々なことを学ぶと同時にコミュニケーションによって人をうまく使えるようになることが自分にとっての課題となるだろう。

金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン/筑摩書房

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