GWを利用してオーストラリア・ボンド大学への2回目のスタディツアーに行って来た。


Management Control Systems

組織をコントロールするにはどのような観点で考えていければいいかという話。簡単に言うと、まずはコントロールしなければならない問題を避け、それが無理なら人、行動、結果をコントロールしていく必要があるということである。

それぞれの観点について方法論としては様々なものがあるが、どれも完全な答えがあるものではない。むしろコントロールする必要がない状態を作り上げることが最も理想的である。なぜなら、それが一番楽で、かつ効果的だからである。

コントロールの問題を避ける方法としては、自動化やアウトソースがある。組織の根本的な価値がその部分にないのであれば、基本的にはコントロールを避けることが望ましい。例えば、会計処理は今やfreeeなどのクラウドアプリで自動的に行うことができ、人的ミスや作業の煩雑さを避けることができる。

内部の人を介するということは、それだけ不確実な問題が増すということである。感情のある人を完全にコントロールすることは不可能である。一方で、競合との差別化を生む根源となるものもやはり人である。人のコントロールは組織の根源的な価値に繋がるものに集中する必要がある。


Business Planning for Entrepreneurial Ventures

半年以上に渡って準備してきたビジネスプランの発表をした。自分の英語は拙いものだったが、内容を理解してもらえたことには手応えを感じた。

何よりうれしかったのが、ずっと3人で準備してきたことがプレゼンという形で日の目を見たということである。プレゼンが終わったときには思わず涙がこぼれそうになった。紆余曲折あったが、本当にいい仲間に恵まれたと思う。自分のわがままも聞いてもらって、筆舌に尽くし難い程感謝している。

準備を通じて、ビジネスのアイデアとその可能性を考えることの楽しさを実感できた。同時に、行動力とコミュニケーション・プレゼン力に関する自分の弱点も認識することができた。前者は今後も続け、後者はより改善できるよう努力していきたい。


オーストラリアでの生活

最終日は一日中サーファーズ・パラダイスで遊んだ。相変わらずきれいな光景であるとともに、現地にいる人たちの心の余裕を感じた。私たちも色んなものから解放されて、近年経験したことのない程楽しい休日になった。

こんな生活はここに来ないとできないのだろうかという話になった。確かに、こんな奇麗な景色と気候はここにこないと味わえない。しかし、重要なのは心の持ちようである。日本にいたって、楽しもうと思えば楽しめるはずだ。

このことを一緒に共有できる仲間に出会えたことが本当にうれしかった。ボンドでいろんな人に会ったが、ようやく本心で語り合える仲間を見つけた気がした。彼らと一緒に心の余裕が持てる場所を日本でも見つけていこうと思う。


自分の人生をコントロールする

今回のスタディ・ツアーのテーマを挙げるとしたら、「自分の人生をコントロールする」ということに尽きる。MCSでは、コントロールは目標に向かって行われるべきだということを学んだ。BPでは、ビジネスの成功要因として、”Control Controlable”を挙げた。オーストラリアの自由な生活も、自分の生き方をコントロールすることで達成される。

要は、自分がこうなりたいということに向かって自分自身をコントロールし、それを行動に移すことによって周りからも自分を理解してもらうことが必要である。このことは、帰りの飛行機で今まさに読んでいる『7つの習慣』における「インサイド・アウト」に該当する。

ST中のルームメイトとの話の中でお互いの夢を話したとき、半分無意識に「自分の世界を作り上げること」という言葉が出てきた。これこそが、まさに自分がやりたいことである。自分の世界とは、自分のやりたいことがある程度の制約の中でやりたいようにできる世界のことだ。その目標を達成するために、また今日から行動に移していきたい。