前回のエントリで、情報を発信する時は「解釈」「意見」が必要であると言いました。なぜそうするかというと、解釈や意見を明確にすることで、受け手からの反応が得やすいからです。

ただ集めた情報だけを与えても、受け手はそれを解釈しなければならず、意見を述べるまでに時間がかかります。むしろ、受け流してしまうことがほとんどです。逆に、解釈や意見を聞くことで、人は同意もしくは反論をする気持ちになります。

例えば、「今日のサザエさんはカツオがお父さんに怒られる話だった」という情報だけでは受け手はふーんとなるだけですが、「カツオの怒られ方は理不尽だった」と意見が入ることで、ぐっと話の内容に興味が湧くでしょう。

仕事で言う受け手は、必ずしも外部の顧客だけに限りません。社内で情報を共有する際も、不完全でもいいので意見をしっかりと発信すれば、受け手は何らかの反応を返してきやすくなります。議論は意見に対する同意か反対かで始まるので、焦点もぶれにくくなります。

議論のなかで新たな視点が出て来たり、裏付けとなる情報が足りないと分かればそこから調べればよいのです。これを繰り返せば無駄なくより質の高い情報を顧客に提供することができます。

これが所謂「集合知の活用」「チームワーク」というものだと思います。人の頭を借りれば思考回路は何倍にもなります。「三人寄れば文殊の知恵」です。情報は早く自分の外に発信して、ブラッシュアップしていくものだと思います。