私は会社ですごく暇を持て余しています。会社にいる半分以上の時間は、MBAの勉強や起業の妄想をしています。

一方で、会社の人たちはいつも「忙しい、忙しい」と言っています。確かにいつも夜遅くまで残って余裕はなさそうです。ひどい人は毎週のように休日出勤です。もちろんプライベートが充実するわけもなく、話していても面白みがありません。

彼らは一体何が忙しいのでしょうか。思いつく限りの原因を挙げてみました。

1.終わりのない残業
日本人の悪い癖ですが、長く仕事をしている人ほど、頑張っているという評価を受ける風潮があります。私もボーナスの自己評価に「効率的な業務」と書いたら、「これは消した方がいい」と上司に忠告されました。そんな人に限って終わる時間も決めずにダラダラと仕事をしています。終わりの概念を喪失してしまっているのです。

2.長い会議
終わりのないシリーズの例です。会議は「何かを決める」ためのものです。決めることがはっきりしていれば、30分もあれば十分です。逆にそれ以上の集中は続くものではありません。1時間も2時間もやって何も決まらない会議って何でしょう。報告のための会議なんてものもありますが、これだけ情報技術が発達しているのですから、全部メールでやってもらいたいです。

3.意味・価値のない作業
8:2の法則というものがありますが、本当に価値のある仕事は全体の2割程度です。残りの8割は付随的なものか、完全に無駄なものです。「価値がある」というのは、お客にとってという意味で、社内の誰かのではありません。社内に奉仕しても付加価値はありませんので。また、ルーティーン的な仕事も付加価値は微々たるものです。大体はExcelやシステムで置き換えられます。

4.上記のどれでもない場合
本当に仕事が多すぎて仕方がないということもあるでしょう。それはもう個人ではなく会社の問題です。

僕はこれらの要素を徹底的に排除することにしています。

・帰る時間は7時と決める(定時は5時ですが、そこそこ残業代は欲しい)。
・人に呼ばれた会議は可能な限り出ない、出る場合は最初から核心に迫る。
・仕事は取捨選択して、どうしても必要なものは早く終わらせるように全力を尽くす。そうでないものはやらない方向に持って行くのに全力を尽くす。
・ルーティーンとなっている情報収集の仕事はGoogleアラートとRSSで一瞬です。会社のおじさんはこういう機能すら知らないIT音痴ばかりなので、完全にアービトラージできます。

もちろん、ただサボっていればいいというわけではありません。しかし、価値のある2割に集中すればいいのです。そうすれば普通の人の半分の時間で平均以上の成果を出せ、人生も充実するでしょう。