ITや情報システムの戦略的な活用について学んだ。一言で言うと、ITはあくまでツールであって、それは経営戦略を達成するための手段に過ぎないということである。しかしながら、ITを有効に活用することによってコスト削減のみならず、新たなビジネス上の競争力をつけることが可能となる。

ITにできることは、大きく二つに分けることができる。
1. 人の作業の置き換え(省力化、低コスト化)
2. 今までできなかったことを可能にする(イネーブラー)
このことを踏まえて、自分のビジネスにおける活用方法を考えてみたい。

1. 人の作業の置き換え(省力化、低コスト化)

人の作業の置き換えの代表的なものが会計システムや給与管理システムである。システムに働かせることにより、新たに人を雇う必要がなく、多くの場合コスト削減が図れる。人がやる場合と比べてミスも少なくなる。

最近では特にクラウドが注目されている。汎用化されたシステム・アプリケーションなら、インターネットを通じて月額料金でいつでも買うことができる。身近なところではGoogle Appsがある。これにより、立派なソフトやハードを買うことなくベストプラクティスを手に入れることができるようになる。

自分がビジネスを始めることを考えたら、まずはクラウドを検討する必要がある。例えば会計システムや、人を雇った場合の給与管理システムなどは比較的簡単に手に入れることができる。資料を作るにしてもクラウド上のアプリを使用し、そこに保存してしまえばハードを買う必要もない。データをそっちに預けてしまえば、個人宅で保存するより余程安全である。

注意したいのは、アプリを変更したい時、もともとのデータを引き継げなかったりすることだが、それはクラウドはなくてもシステムを変更するときには起きる問題である。解決方法はいくらでもある。

インターネットビジネスでおさえなければならないのは、契約・物流・決済である。今やろうとしているビジネスにおいて、Infotopがこれを全て解決できるのである。Infotopは自分のビジネスにとって最良のASPになると考えている。上手に活用したい。

2. 今までできなかったことを可能にする(イネーブラー)

イネーブラーとしての情報システムの代表例としてSNSがある。SNSを活用することにより、世界のどこにいても他人とコミュニケーションすることが可能となり、彼らの関心の度合いを測ることができるようになった。例えば、世界中で話題になっていることが「いいね」ボタンの数で即時に分かることができる。

私はこれを自分の知識をアップグレードすることに活用したいと考えている。例えば、私が投資に関する意見をFacebookのページに投稿し、それに対するフィードバックをもらうことで、人々の関心を知ることができる。また、分からないことがあったら自分から質問すれば、知識を持っている人が答えてくれることも期待できる。

SNSの要素を活用したのがウェザーニュースである。最近のウェザーニュースは一般の人々から目の前の気象情報を投稿してもらうことでより精度の高い予測を可能にしている。このとき、ユーザーに対する報酬はなく、善意でやっているのである。それ自体が楽しいということだろうか。

自分のビジネスにおいては、SNSを用いていろんな人とディスカッションをして自分の考えを高めていける。それにより有料サービスの質を高めたり、ディスカッションを見た顧客を誘導したりすることができるのではないだろうか。

自分の意見の発信->みんなの意見、関心の把握->自分の考えを高める->有料サービスへの誘導

いくら勉強しても、自分一人で考えていては限界がある、そこでSNSを上手に活用することで情報の質を高めることができる。引っ込み思案な自分でも、SNSを使えばそれができてしまうという、イネーブラーとしての役割を十分に果たすことになるだろう。