最近家事の一環としてちゃんとした料理を作る機会がある。一人暮らしのときのほぼ単品を煮るだけ、炒めるだけの料理と違い、いろいろ考えなければならない。特に、段取りについてはきちんとしていないと頭の中がフリーズしてしまい、料理もうまくいかないことが多い。

①クックパッドでレシピを検索

一時は無料で使っていたが、無料では人気順で並べられないので妻の有料IDを使っている。月額300円の有料会員がほぼ100万人で年間約36億円の収益。GPSを使ったチラシの配布やレシピの保存など、完全にプレットフォーム化に成功している。

②材料を揃え、一通り並べる

3分間クッキングなどで並べているが、あれはただ見せるためではなく、材料の有無、量を確認するために必要な段取りであることを認識した。

③ボトルネックになりそうなものをはじめにやる

お米を炊く、野菜を切る、炒め物のタレを作るなどはあとあと必ずボトルネックになるので、それを考えて先にやっておかないといけない。

④レシピに沿って作る

③までやってしまえば、あとは難しいことは考えずに順次レシピどおりにやればいい。

⑤特に温かいものについては、完成時間を揃えることを考える

④で言っていることと矛盾してしまうが、特に温かいものについては完成時間は考えて作らなければならない。料理はできればいいということではなく、完成したときにどのような状態にあるかをしっかりとイメージして作らなければならない。

料理なんて最初は面倒臭いと思っていたが、真面目に作っていると本当に頭を使わないと最後までうまく作れないことが分かった。これを毎日やっている世の中を主婦を馬鹿にしてはいけない。それどころか、段取りについては会社にいるほとんどの人よりもうまくできると思う。見習ってもらいたい。

これに限らず、いつも仕事ばかりしていては気がつかないことも多い。自分の視野を拡げ、究極のジェネラリストを目指すには何事も物怖じせず経験することが第一である。

余談であるが、料理研究家の浜内氏は家での料理は調味料に塩と酢しか使わないそうだ。その他の味は材料から出てくるからとのこと。ごもっともだと思う。自分も上達してきたら段々調味料を減らしていけたらと思う。