物事を合理的に考える時、MECEを追求するやり方はもちろん王道だが、かなり時間がかかる上に、結局何が一番大事なのか結論を出すことは用意ではない。そこで、自分が考えたのは「Key Factor Method」である。

これは、ある現象について「一番影響を与える要因は何か」という事をはっきりさせ、その要因を表す指標を観察し続けることで、将来何が起こるか予測するものである。

「重要な要因」を見つけるにあたっては、以下の分類により探すことができる。

 ①シェア
 ②規制
 ③絶対数
 ④個人の権力

①シェア

会社の業績を予測するときに、「iPhoneが出たから、関連部品を作っているメーカーの業績が上向く」という話はよく聞く。しかし、その会社が例えばガラスメーカーであり、iPhoneへの出荷額は1%にも満たないということであったら、業績への影響は軽微であろう。逆に、自動車への出荷額が50%だとすれば、この会社の業績を見るときに予測すべきなのは自動車販売台数であろう。

②規制

法律による規制は有無を言わさない力がある。一時期は一斉を風靡した消費者金融も、貸金業法の改正によりどうしようもない状況に陥ってしまった。このような業界では、法律の動向を細かくチェックする必要がある。

③絶対数

「数は力なり」である。中国が世界で力を付けているのは、あの人口があるからに他ならない。一人あたりGDPはまだ日本の10分の1にすぎないが、人口が10倍いるからこそ、世界2位の経済大国になったのだ。

④個人の権力

大阪維新の会(日本維新の会)について考えてみよう。あの集団はそもそも橋下市長が立ち上げ、彼一人の人気によりここまで社会に与える影響が大きくなった。その動向を見るときに、彼自身の考え方は絶対であろう。したがって、彼のTwitterを観察し続ければ、この政党が次にどう動いてくるかはある程度読めるものである。

その他にもKey Factorとして認識される分類のものがあるだろう。気づいたらこのブログに随時追加していく。