『腰痛は「怒り」である』を読んだり、会社に行くのがストレスだったりして、どうしてこうなのか、この気持を解消したいと考えた時に、Amazonでこの本を見つけたので読んでみた。内容はかなり論理的でよくまとまっていたので、備忘も兼ねて自分なりにまとめ直してみる。

■怒りは何のためにあるのか?

・怒りは「何か問題がある」ことを教えてくれるサイン
・自分が起こっていることに気づいたら、「原因究明」に目を向ける
・「自分が本当に被害にあった」のか「相手が問題を抱えているだけ」なのかを見抜く

■怒りの原因は何か?

・原因は相手への「期待役割のずれ」
・自分が相手に何を期待しているのか、整理してわかりやすく伝える
・相手が自分に何を期待しているのか確認する
・他人を変えようとしても無駄
・ずれをなくすべき相手か放置していい相手かを考える

■怒らないためにはどうすればいいか?

・他人に評価を下すのをやめる
・他人からの評価は受け流す
・事実をありのままに受け止め、評価を下さない
・相手には自分の知らない事情がある
・余計なこと考えず、「相手が今、話していることに集中する」
・自分が能動的に動いていると考える
・長期的、大きな視野で物事を見る

怒りが湧いてきたときはもう一度見なおしてみよう。

【追記】
いろいろ書いてみたが、やや複雑な部分があったと思う。ひとつ忘れないでいたいことは、一番最後に書かれていることであり、思考においては一番重要なことであるが、「最終的にはどうしたいのか」結果だけに注目すれば、日々の些細なことは気にすることはないだろう。

これは投資や経営にも通じることであり、投資で言えば最終的なリターンを獲得するため、経営で言えばビジョンを達成するために、日々の些細な変化に気を取られず大きな結果だけに着目する。そう考えれば、そこにたどり着くために自分がどうすればいいか能動的に考えることができるだろう。そして、相手のことは重要でなければ特に気にかけず、重要であれば全力で説得を試みるのである。

「怒り」がスーッと消える本―「対人関係療法」の精神科医が教える/大和出版

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