Bond-BBTの最初の科目であるMarketing Managementが終了し、あとは来週の試験を残すのみとなった。今回のクラスで学んだことを自分のものにするため、マーケティングの全体観を中心にまとめてみようと思う。
全体観を図にしたみた。ややこしいことを整理するのにはピラミッド型思考が効果的なので、この図解によって自分の頭がかなり整理されたと思う。細かいことについては本や講義資料を参照できればよいと思うので、この図をその時の道標としたいと思う。

■マーケティングとは何か?
結論は「顧客価値を高める」ことである。あらゆる要素があるが、意識するとそうでないとに関わらず全ては顧客価値につながるものである。
顧客価値は「顧客ベネフィット-顧客コスト」で定義される。顧客ベネフィットには機能的・心理的・社会的ベネフィットに分けられる。機能的ベネフィットはわかりやすいが、ここで気をつけたいのは心理的・社会的ベネフィットである。例えばApple製品やルイ・ビトンなどのブランドの製品を買うことで製品の機能以上の満足感が得られるし(心理的ベネフィット)、プリウスに乗ることは地球環境に優しい人であることを表現できる(社会的ベネフィット)。
顧客コストは商品コスト・他のコスト・心理的リスクがある。商品コストは言わずと知れた価格であり、他のコストは商品を探したり買いに行く手間などがある。また、心理的リスクとしては、例えばマクドナルドばかり食べることは身体に良くないと考えることを例として挙げておく。
■Segmentation, Targeting
ここからは顧客価値を高める上で最も基本的な要素と考えているSTP(Segmentation Targeting Positioning)の話になる。顧客価値を考えるときに、まずは顧客を定義しなければなかない。昔のように、マスマーケティングですべての人を対象にして、欲しい人が買えばいいというのでは、これだけ情報が氾濫している現状では顧客のところに届かないし、製品もぼんやりとしたものになってしまう。顧客の定義を行うのがSegmentationとTargetingである。
まず全体のマーケットを人種・年齢・職業・年収・地域・・・等様々な要素によって分類する(Segmentation)。Segmentationの仕方は無限にあると思うが、ここでは対象となる商品に対して顧客がとる態度・行動(消費者行動)によってよりクリティカルな要素を中心に切り分けることが必要であろう。
Segmentationを行ったら、その中から商品の対象となるセグメントを決定する(Targeting)。例えば、「丸の内周辺に勤務する30歳前後の比較的高収入のサラリーマンを対象とした飲食店」などがそうである。Targetが明確になることにより、その後に続く戦略で採るべき行動が決まってくる。Targetingの仕方によってはニッチ市場を自ら作り出すことが可能であり、そのニッチ市場でトップを取ることがPositioning戦略であろう。
■Positioning
Positioningとは自社の商品を顧客の中に位置づけることである。すなわち、商品がどのような特徴を持っているかをターゲットとなる顧客に理解してもらい、顧客にどのようなベネフィットをもたらすかを認識させることである。必要となるのは差別化(Unique Selling Proposition)である。自社の商品が他とどう違うのか、それはより優れているものなのかを明確にすることが必要である。
■4Ps
STP分析が終了したら、それを実現するために行う具体的な戦略が4Ps(Product Price Place Promotion)である。これらの戦略は特にPositioningを実現するために一貫性を持ったものでなければならない。そして、顧客価値を高めるためには、顧客のニーズとウオンツを絶えず意識した戦略立案を行わなければならない。(4Psの具体的な戦略については教科書等を参照)
■おわりに
ドラッカーは、企業が行うことは「顧客を定義」することであり、その価値は「マーケティング」と「イノベーション」であると言った。今回はマーケティングの講義ではあるが、その中にはドラッカーの言ってることを全て含んでいた。これはこれから自分が起業するのには必ず役に立つ知識であるし、今の仕事でも間違いなく生きてくるものである。ここで勉強を終わらせるのではなく、世間の中で常に「気づき」を得て、また本を読むことなどで絶えず情報の吸収・整理を行いながら、「使える道具」としてのマーケティングを自分の中に定着させたい。
全体観を図にしたみた。ややこしいことを整理するのにはピラミッド型思考が効果的なので、この図解によって自分の頭がかなり整理されたと思う。細かいことについては本や講義資料を参照できればよいと思うので、この図をその時の道標としたいと思う。

■マーケティングとは何か?
結論は「顧客価値を高める」ことである。あらゆる要素があるが、意識するとそうでないとに関わらず全ては顧客価値につながるものである。
顧客価値は「顧客ベネフィット-顧客コスト」で定義される。顧客ベネフィットには機能的・心理的・社会的ベネフィットに分けられる。機能的ベネフィットはわかりやすいが、ここで気をつけたいのは心理的・社会的ベネフィットである。例えばApple製品やルイ・ビトンなどのブランドの製品を買うことで製品の機能以上の満足感が得られるし(心理的ベネフィット)、プリウスに乗ることは地球環境に優しい人であることを表現できる(社会的ベネフィット)。
顧客コストは商品コスト・他のコスト・心理的リスクがある。商品コストは言わずと知れた価格であり、他のコストは商品を探したり買いに行く手間などがある。また、心理的リスクとしては、例えばマクドナルドばかり食べることは身体に良くないと考えることを例として挙げておく。
■Segmentation, Targeting
ここからは顧客価値を高める上で最も基本的な要素と考えているSTP(Segmentation Targeting Positioning)の話になる。顧客価値を考えるときに、まずは顧客を定義しなければなかない。昔のように、マスマーケティングですべての人を対象にして、欲しい人が買えばいいというのでは、これだけ情報が氾濫している現状では顧客のところに届かないし、製品もぼんやりとしたものになってしまう。顧客の定義を行うのがSegmentationとTargetingである。
まず全体のマーケットを人種・年齢・職業・年収・地域・・・等様々な要素によって分類する(Segmentation)。Segmentationの仕方は無限にあると思うが、ここでは対象となる商品に対して顧客がとる態度・行動(消費者行動)によってよりクリティカルな要素を中心に切り分けることが必要であろう。
Segmentationを行ったら、その中から商品の対象となるセグメントを決定する(Targeting)。例えば、「丸の内周辺に勤務する30歳前後の比較的高収入のサラリーマンを対象とした飲食店」などがそうである。Targetが明確になることにより、その後に続く戦略で採るべき行動が決まってくる。Targetingの仕方によってはニッチ市場を自ら作り出すことが可能であり、そのニッチ市場でトップを取ることがPositioning戦略であろう。
■Positioning
Positioningとは自社の商品を顧客の中に位置づけることである。すなわち、商品がどのような特徴を持っているかをターゲットとなる顧客に理解してもらい、顧客にどのようなベネフィットをもたらすかを認識させることである。必要となるのは差別化(Unique Selling Proposition)である。自社の商品が他とどう違うのか、それはより優れているものなのかを明確にすることが必要である。
■4Ps
STP分析が終了したら、それを実現するために行う具体的な戦略が4Ps(Product Price Place Promotion)である。これらの戦略は特にPositioningを実現するために一貫性を持ったものでなければならない。そして、顧客価値を高めるためには、顧客のニーズとウオンツを絶えず意識した戦略立案を行わなければならない。(4Psの具体的な戦略については教科書等を参照)
■おわりに
ドラッカーは、企業が行うことは「顧客を定義」することであり、その価値は「マーケティング」と「イノベーション」であると言った。今回はマーケティングの講義ではあるが、その中にはドラッカーの言ってることを全て含んでいた。これはこれから自分が起業するのには必ず役に立つ知識であるし、今の仕事でも間違いなく生きてくるものである。ここで勉強を終わらせるのではなく、世間の中で常に「気づき」を得て、また本を読むことなどで絶えず情報の吸収・整理を行いながら、「使える道具」としてのマーケティングを自分の中に定着させたい。