Amazonで「起業」と検索したら一番上に出てきたから読んでみた。
アメリカでスモールビジネスのコンサルティグをしている人が書いていて、
ビジネス誌「Inc.」の成長起業のCEOアンケートでビジネス書No.1に選ばれたという本。
書いてある内容は、ドラッカーの思想をより「起業」という現実に噛み砕いたようなもの。
ドラッカーは起業の役割を「マーケティング」と「イノベーション」だと説き、
「事業の定義」が重要だとしている。そして、この本では、「事業」を実践
するための「システム」の構築が重要だと述べられている。
筆者によると、起業のプロセスを「幼年期」「青年期」「成熟期」に分類される。
「幼年期」は会社を立ち上げてから事業が成り立っていく過程で、ここでは
創業者が大部分を取り仕切っている。
事業を続けていくと一人では立ちゆかないくなってきて、新たに人を雇わなければならなくなる。
ここからが「青年期」になるが、たいていの起業家は雇った人の役割を明確にしないまま、
起業家は自分のやりたいことに没頭してしまい、マネジメントの視点がなくなってしまう。
マネジメントを放棄することにより、会社はうまく回らなくなり、事業の縮小を余儀なくされる。
そうなると、起業家は延々に「幼年期」を続けなければならない。
このような事態を防ぐために、「システム化」すなわち、誰がやっても
事業がうまくいくような流れを作る必要がある。
ドラッカーの言葉を借りれば「事業の定義」という事になろうが、
まずは「事業の究極の目標」を設置し、それに対して「戦略的目標」として
「対象となる顧客の範囲」「提供する価値」「事業の規模」を定義する。
それができたら、会社の組織図を作る。株主、社長、営業担当副社長、製造担当副社長、
財務担当・・・等である。最初はほぼすべてに創業者の名前が入るだろうが、
事業が大きくなって新たに人を雇う時は、その名前を入れ替えれば良い。
事業に価値を持たせるためにはイノベーションが欠かせない。
イノベーションとは難しい技術革新から生まれるのではなく、
顧客のちょっとした不満や希望から生まれるものである。
イノベーションを引き起こすためには、マーケティングが不可欠である。
定義された顧客のニーズを分析し、解決策を生み出すことこそがイノベーションとなりうる。
生み出されたイノベーションは、同じように繰り返されなければ顧客は離れていく。
ここでイノベーションによる効果を「数値化」し、マニュアルを作成することが重要になる。
このマニュアルは誰がやってもうまくいくものでなければならない。
なぜなら、このマニュアルこそが事業としての「価値」となるからである。
(「売却価値」と置き換えることもできるだろう。)
これを読んでいて感じたことは、起業家にとってはもちろん大事なことだが、
普段会社の管理職として、また、一社員として仕事をうまくやることにも通じると
いうことを強く感じた。
最後に、この本で最も気に入った部分を引用しておく。
事業の目標を考えるときにいちばん大切なことは、あなた自身の
人生の目標である、(中略)
事業の目標とは、あなたが何に最も価値を置き、どんな人生を望んでいるか?
に対する答えとなるものである。
はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術/マイケル・E. ガーバー

¥1,470
Amazon.co.jp
アメリカでスモールビジネスのコンサルティグをしている人が書いていて、
ビジネス誌「Inc.」の成長起業のCEOアンケートでビジネス書No.1に選ばれたという本。
書いてある内容は、ドラッカーの思想をより「起業」という現実に噛み砕いたようなもの。
ドラッカーは起業の役割を「マーケティング」と「イノベーション」だと説き、
「事業の定義」が重要だとしている。そして、この本では、「事業」を実践
するための「システム」の構築が重要だと述べられている。
筆者によると、起業のプロセスを「幼年期」「青年期」「成熟期」に分類される。
「幼年期」は会社を立ち上げてから事業が成り立っていく過程で、ここでは
創業者が大部分を取り仕切っている。
事業を続けていくと一人では立ちゆかないくなってきて、新たに人を雇わなければならなくなる。
ここからが「青年期」になるが、たいていの起業家は雇った人の役割を明確にしないまま、
起業家は自分のやりたいことに没頭してしまい、マネジメントの視点がなくなってしまう。
マネジメントを放棄することにより、会社はうまく回らなくなり、事業の縮小を余儀なくされる。
そうなると、起業家は延々に「幼年期」を続けなければならない。
このような事態を防ぐために、「システム化」すなわち、誰がやっても
事業がうまくいくような流れを作る必要がある。
ドラッカーの言葉を借りれば「事業の定義」という事になろうが、
まずは「事業の究極の目標」を設置し、それに対して「戦略的目標」として
「対象となる顧客の範囲」「提供する価値」「事業の規模」を定義する。
それができたら、会社の組織図を作る。株主、社長、営業担当副社長、製造担当副社長、
財務担当・・・等である。最初はほぼすべてに創業者の名前が入るだろうが、
事業が大きくなって新たに人を雇う時は、その名前を入れ替えれば良い。
事業に価値を持たせるためにはイノベーションが欠かせない。
イノベーションとは難しい技術革新から生まれるのではなく、
顧客のちょっとした不満や希望から生まれるものである。
イノベーションを引き起こすためには、マーケティングが不可欠である。
定義された顧客のニーズを分析し、解決策を生み出すことこそがイノベーションとなりうる。
生み出されたイノベーションは、同じように繰り返されなければ顧客は離れていく。
ここでイノベーションによる効果を「数値化」し、マニュアルを作成することが重要になる。
このマニュアルは誰がやってもうまくいくものでなければならない。
なぜなら、このマニュアルこそが事業としての「価値」となるからである。
(「売却価値」と置き換えることもできるだろう。)
これを読んでいて感じたことは、起業家にとってはもちろん大事なことだが、
普段会社の管理職として、また、一社員として仕事をうまくやることにも通じると
いうことを強く感じた。
最後に、この本で最も気に入った部分を引用しておく。
事業の目標を考えるときにいちばん大切なことは、あなた自身の
人生の目標である、(中略)
事業の目標とは、あなたが何に最も価値を置き、どんな人生を望んでいるか?
に対する答えとなるものである。
はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術/マイケル・E. ガーバー

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