パート⑤親子教室 | 幸せだったかな

幸せだったかな

今日ちょっぴりでも幸せと感じられたらいいな~   

息子、2歳。

当時住んでいた市町村の親子教室は2週間に1回の割合の参加だった。


言葉がおそいから検診で引っかかった・・・くらいの気持ちしか持って居なかったあたしは初めて参加した日に愕然とした。


他の子が発達に遅れがあるのが よく分かったから・・・


親の目で見ると、自分の子は全く疑っていなかったが、第三者的に見たとき、この子たちと同じだ・・・と痛感した日でもあった。


息子はまだオムツをしていたが、トイレに促せばズボンと紙おむつを脱ぎ、トイレでおしっこが出来た。

トイレから出てくれば、自分でオムツもズボンも履く。


2歳児はそれが出来てくるものだと思っていたし、

周りの知り合いの子達もやっていたことなので、当たり前だと思っていたが、

親子教室の先生たちは「わあ~すごい!!」と歓声☆


ここに来ると世間では普通の事がすごいことのようだった。


息子は出かけた先では絶対おしっこをしなかった。

自閉傾向のある子は出先でトイレに行けないとか、トイレが気に入らないとしないというこだわりがあることもあるが、息子はまさにそのころからこだわっていたようだ。



「この子はなんて『下(しも)』が楽な子なんだろう(^^)」

のんきな母である。

しかし、やっぱり今となっては当時の息子を思い出すと普通に育っている子とは明らかに違った。

でも、その頃は全く理解できなかった。


理解できなかった事は「コミュニケーション能力の障害」「社会性の発達の障害」である。


この当時、息子は親を親と思っておらず、あたしたちの事をどこかに連れて行ってくれる物体、ご飯をくれる物体、いつもいる物体・・・としか思っていなかったはず。


「そんなことはないよ~」と思う人もいるだろう。

でも、育てている親がそう感じるんだから間違いない。


子育てってとても大変なことばかりで嫌になってしまうことも多々あるけど、子供が親に対して笑顔を見せてくれたり、愛らしい態度を取ると、それで大変なことが吹っ飛んでしまう。


子育ての見返りは子供の愛らしい様子だったりするんだけど、息子を育てていて2歳半くらいまでは子育てしていて「空(むな)しい・・・」と感じる事ばかりだった。

あやして笑ったという記憶がない。


物に執着し、1歳頃は出かける時は洗濯バサミを両手に握り締めてたし、

2歳になると通販本の白抜きの文字をボールペンで塗りつぶして一日中遊んでいた

他の事をやらせようとしても、泣いて怒ってパニックを起こしてした。

おとなしく楽しくやっているのであれば・・・と、こだわっていることを止めさせることができなかった。


親子教室の話に戻るけど、部屋に入るとまず、先生から名札をもらう。

まず、名札は付けられない。

はじめのあいさつなんて聞いちゃいない。

手遊び歌も うわの空。

その日のプログラムもほとんど親が一生懸命やっているって感じ・・・


そのあと、トイレを済ませて、おやつタイム。


息子は食べることが大好きで、このときだけは優等生

ちゃんと座って、お行儀よく食べる。

食べ終わるまで席を立たない。


これはオヤジのしつけである。


オヤジは食事のことに関しては、キチガイかと思うくらい厳しかった。

1歳になった頃の息子に手づかみで物を食べさせることを嫌がったくらい。

それから、絶対座って食べさせないとキレていた(ーー;)


ここまで書くと、やっぱり社会性が欠けている息子。

個人プレーは得意なのである。


今、改めて冷静に思い出すと

2歳にして自閉傾向がすでに出ていたな~と実感してしまった。


こんな風に親子教室に約8ヶ月ほど通ったのであった。


8ヶ月ほど通ったある日、児童福祉課の上の方の人からその市町村にある療育園に入園を勧められることとなる。