一昨年、公開と同時に観に行こうと思ってて、
結局行けず終いだった映画。
『チャプター27』
主演はジャレッド・レト
ご存知の通り、俳優でもあり30 Seconds To Marsのボーカルでもある彼。
最初はジャレッドが主演だから興味があったけど、
あらすじを知ったら、作品そのものに興味が出てきて。
ようやくDVDで観たw
ジョン・レノン殺害犯が事件を起すまでの3日間を描いた作品。
観終わった後、何とも言えない気持ちになりますよ、これは。
個人的な感想を言うと、
「結局、本当のことは誰にもわからない。彼自身にも」
ですかね。
答えがあるようでないような・・・
正直、動機はわかりにくい。
犯人はジョンに強い憧れを持つ一方で、
自分への劣等感を感じつつ、それと葛藤しているように見えた。
ジョンを殺す事で自分という存在を示したかったかの様にも思えた。
キーワードとなる「ライ麦畑でつかまえて」はまだ読んだ事がないが、
一度機会があれば読んでみようかと思う。
この小説は26章で終わっており、
この作品のタイトル「チャプター27」は
あってはならない27章目、という意味だそうだ。
彼はこの小説の主人公と自分を無理やりシンクロさせて
気持ちを奮起していたように感じた。
あとは、何が凄いかって、とにかくジャレッドの役者魂。
この作品の為に30キロも増量したのは有名な話だけど、
何が凄いってベジタリアンの彼が
お肉とか一切食べないで増量した事が更に凄い。
もちろん撮影後は短期間で体重を元に戻したそうだが。
ただ、おかげで少々体は壊したみたいだけどね。
作品内でもパンツ一丁の姿がちょいちょいあるんだけど、
正直キモいです(笑)。
と思わせるくらいの役作りが本当に素晴らしい。
しかも肝心の演技もかなり素晴らしいです。