わざわざ電車に乗って『ヨドコウ迎賓館』に行った本当の理由はコレ!

ず~っと前から一度見てみたいと思っていたんだけど、
なかなか機会がなくてね。
それなのに、今回は、なんだか見に行かなきゃいけないような気がして、
まるでお人形に呼ばれたかのごとく、急に思い立って行ってきたしだいです。

展示されている人形は、『ヨドコウ迎賓館』の建築主である灘の酒造家、
山邑家の8代目当主・太左衛門氏が長女雛子さんの誕生を祝って、
京都の人形店『丸平』の三代目・大木平蔵氏に依頼したもので、
明治33年(1900年)から34年(1901年)の2年間をかけて制作したもの。

展示されているのは、七体の有職雛様式の雛人形を中心とした雛飾り一式の
「雛人形」と、


十七体の人形と桜・松・柳などの造り物で、花見の宴を写した人形群の
「花観人形」、


花嫁姿の人形のほか、五体の人形と漆塗りの嫁入り調度品一式の
「花嫁人形」の3種。



人形といえども、息を呑むほどの美しさです。



男雛と女雛のこの表情。。。
こんな端整なお顔立ちをしたお雛様なんて、
現代のお雛様には、まずありません。

「花観人形」の明治天皇と昭憲皇太后です。



昭憲皇太后も、こんなに上品な顔立ちです。

今、こんな立派なお人形を作ろうとしても、
材料の面からしても技術の面からしても、かなり厳しいというか、
無理に等しいそうです。

100年を超えてもこの美しさを放つ人形たち。
観ていて、幸せな気分になれました。




「ヨドコウ迎賓館」
http://www.yodoko.co.jp/geihinkan/

「丸平文庫」
http://www.h6.dion.ne.jp/~maruhei/