三者三様 | THOUSAND WINDS

三者三様

「プハァ~、やっぱり風呂上がりのフルーツ牛乳は最高よね」
おっさんかあんたは。
腰にタオル巻いて仁王立ちして、腰に手をあてがっておいしそうに、
紙パックのフルーツ牛乳、ストローでちゅうちゅう飲むな!
あれはガラスのびんだからこそ美観に耐えるもんだ。
お邪魔虫の車折雅美、いきなり割り込んで来て、
これでもう僕が女風呂に入る変態だと言うのが、学校中に言いふらすに違いない。
「あら、言いふらすなんてそんな、ひどい事しないわよ。
でもノゾミちゃんてば、まんま女の子なんだから、戸籍の性別変えてさ、堂々と女になったらいいじゃん」
誰がノゾミちゃんだ、確かに最近やたらうるさく、親から言われるんだ、
お前はもう男としては生きられないのだから、
成人するまでに性認定受けて、
女になる決心しなさいと。
何て親だ。僕のこと、一人娘にしようなんて。
「じゃあ先出るわね。車折さん、希美君ごゆっくり」
え、そりゃないよ。つれないなあ大宮さん。