だれもあなたのことなんて考えちゃいない(2) | THOUSAND WINDS

だれもあなたのことなんて考えちゃいない(2)

休暇中は何も考えてはいけません

 休暇中には、心がなにか奇妙な動きを見せるものです。まず、自分は望んだとおりの休暇を過ごしていると考えます。ところが、体が日光浴をしたり、スキーをしたり、洞窟探検をしたり、言葉にならないほど美しいグランド・テートン国立公園の神々しい山並をぼんやり眺めている間に、心は自分の将来が想像もつかないような幸福に包まれているところを思い描き始めるのです。いったいどうして、すべてが明白になったこの瞬間まで人生を無駄に過ごしてきたのだろう?自分はまさに"このような"人物であるべきだったのだ。"この"というのは、たいていの場合次のような人物を指します。小説家、彫刻家、水彩画家。あるいは、小規模でも自給自足できる農家、ワイン農家、ひょっとしたら大工(訓練を受ける必要がありますが)。すぐに、あなたの心は上司に向けて辞表を書き始めるのです。
 もし自分の心をリゾートや休暇の目的地の入り口にーーカウボーイたちが、六連発銃をドッジシティの入り口にひっかけたようにーー停めておくことができれば、休暇中に致命的な危機に陥らずにすみます。とはいえ、それも無理な話なので、次善の策を講じましょう。心のスイッチを安全で馬鹿げたモードに切り替えるのです。出発前に願っていたとおりに。ほら、かわいこちゃんが大勢いますよ。



Android携帯からの投稿