魔女ポプリ(2) | THOUSAND WINDS

魔女ポプリ(2)

「あなたの魔力、吸わせて下さい」
えっ、今何て言った?
あたしそんな魔法使いじゃないし、もとい魔女だし。
魔女だから魔力って当然あるはずよ、多分。
でも自称だけどね。
一応お師匠について、魔法の勉強はしたんだ。
3ヶ月だけどね。
今はもうお師匠行方が知れなくなって、
あたし一人しかここにいないんだけど、
見捨てられたわけね。
だから、本当の本当は、
まだ魔法なんて使えないし。
「あの、もうよろしいでしょうか。
何一人でぶつぶつ言ってるんですか。
大事なことなんです。
急をようするんです。
あなたの魔力全部吸わせてください!
そうしたらあなたはただの小娘に戻るし、
私もそのおかげで・・・」げしっ。
だからじゃかましわっつうの。
そんなに欲しけりゃくれてやるわよ。
あんた一体何なの、そんなちっぽけななりで、
何かへびみたいににょろっと長くて、
しかもへびのくせに何かちんまりした足つけてて、
しかも何だかふわふわ浮いているし。
怖ーっ。
「今頃こわくなったんですか?
全然怖くありませんよ。
今はちょっとこんな半端な姿してますけど、
あなたを見込んで頼んでるんです。
では、いいですね」
どうぞ好きにして。
大体魔法少女だったら、
マスコットみたいなのがどっかから現れてきて、
いきなりごく普通の女の子に魔法のアイテムとかくれたりするけど、
あたしの場合って、逆に魔力奪われてどうすんじゃあ!
もう一回げしって蹴ろうとしたら、それは足元から消えていた。
そしたら急にあたし体の力が抜けてきて、
その場でひざついてしまった。
どうした、あたし。
これが魔力吸われたってこと?
何か周り急に暗いんですけど・・・
「どうもありがとう!
おかげで元の姿に戻りました。
あなたまだ全然魔力残ってますよ。
さすがは世界一の魔女と目される方だ」
そう?あれ自称なんだけど。
声のした方、つまりあたしの頭上を見上げたら、
びっくり!
何ていうかかなり巨大な、
長くてうろこついてて、
まるで竜みたいな、っていうかまんま竜なんだけど、
東洋風のあの長くて水晶玉かかえてるみたいな、
なまずひげのあるみたいな、
30mはあろうかという、巨大な奴が飛んでいるではないの。
食わないでね!
ついあたしは命乞いしてしまった。
「あなたの事気に入りました。
実は私の仲間が、ある洞窟に幽閉されていまして、
何やら危険な状態にあるらしいと、
風の噂に聞いたのです。
私はとある事の為に、すっかり魔力を使い果たし、
さっきみたいな哀れななりになっていました。
よろしければ、どうか私めを眷属にして下さいませ」

自称魔女のポプリは、強力なパートナーを得た。
これからの物語は、
多分続くかも知れない。



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