ノエル | THOUSAND WINDS

ノエル

19980209
思い出すと言う事。
記憶が無かったなら、その人は誰でもない。
記憶はその人である事と常にセットだ。
誰も他人の記憶を持ったりは出来ない。
だから常に自分の体を通じて記憶された事だけが、
自分の記憶だ。
そしてそれだけが、自分が自分である事の根拠だ。
自分が何であるかを思い出すまで、
その人は誰でもない。
その人がその事を思い出した時、
誰でも無かった者が、元の誰かに戻される。
ゲームとかをやっている時に、
自分がゲームの中のキャラクターだと思い込んで、
のめり込んでいる間は、確かに
その人はゲーム世界の一登場人物なのだ。
一人称で小説を書いている時、
自分でも浮いたセリフを主人公に言わせてる、この間は
確かに書き手は主人公そのものになっている。
夜見る夢の中で、違う自分になっていても、
夢の間は確実にその違う何者かである。
そして夢がさめたりゲームオーバーが来たり、
時間が来て空想を中断したりした時、
自分と言う記憶が甦ってくる。
そしてまた現実に堅く結びつけられ、
記憶に従った自分と言う配役をロールする生活に戻される。
でも本当は、私であるものは、
誰でも無くて、
また誰でもある。
いじょ!



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