人になるのは神よりも難しい | THOUSAND WINDS

人になるのは神よりも難しい

世界最高の人工知能を持つスーパーコンピュータが出来たとする。
それと人間とがチャットとかをしたりすると、それはもう
人間同士で会話しているのと
見分けがつかない位だとする。
俗に言うチューリングテストに合格したAIだが、
それがそのまま世界中の知識をデータベース化して、
ありとあらゆる人間からの質問に答えられるようになった時、
彼はきっと神と呼ばれるに違いない。
仮に彼にリモートで動く、人型ターミナルが与えられたとする。
外見上普通の人間と見分けがつかなく、顔の表情なども自由に変えられるとする。
ある実験を行い彼のそのターミナルを人の中に放ち、
彼がどこまで普通の人間として扱われるのかを調べた。
すると間違いなく彼自身に致命的な欠陥が見つかり、
彼が人間として見なされない事が判明されよう。
つまり彼は人としてはあまりに完全すぎた。
人として見なされるだけの、
不完全さを持ち合わせていなかった。
そしてその人の不完全さは、この最高の知能を持つAIですら、解明出来なかった。
つまり人でない物が、人として見なされる事は、神として見なされるより困難であろうと
思われる。