香油を塗ったのは誰か | THOUSAND WINDS

香油を塗ったのは誰か

ルカによる福音書第7章36節にあるのは、一人の罪深い女とだけ書かれていて、
通説ではマグダラのマリアとされる。
他の三つの福音書では申し合わせたように、それがベタニヤのマリアであると書かれている。
どっちかが伝承違いだろうが、ルカ書の方が確かに分が悪い。
ただ思うのはなぜベタニアのマリアなんかが、
そんな高価な香油をイエスの足に塗ったのか。
メシアの印としての、油そそがれし者であるなら、頭からかけるのがならわしではなかったか。
つまりこの香油はイエスの受難の印などではなかった。
またヨハネ書のそれでは、ベタニアのマリアが同じ事をしたのを、
なぜかイスカリオテのユダが非難している。
別にベタニアのマリアなんか、弟子でも何でもないのに、
自分がどうしようが構わないはずなのに。
つまり油を注いだ者は、イエスのグループの中にいる者で、
金銭的な結び付きもあった者に限られる。
またルカ書では非難してるのがファリサイ派でしかもシモンとなっている。
しかも非難の内容はここでは金銭的な話ではなくなっている。
シモンと言えば、ペトロの本名である。
また他の福音書と違って、ルカ書だけ前半に置かれている。
うがった意見だがこれは、マグダラのマリアがイエスの教団に入る際に、
シモンなるペトロがその女は罪深い女だから、入門を拒んでるシーンのように見える。
ただ直接書けないものだから、ファリサイ人のようにしたり、女の名前を明確にしなかったりで
はぐらかしてるみたいに見える。
もしかするとこの女、
ヨハネ書で石打の刑にあう所を、イエスに助けられた女性なのかも知れない。
いじょ