意味不明な詩論 | THOUSAND WINDS

意味不明な詩論

世界に散らばっているパーツとしての単語を組み合わせて、
世界の見え方を規定する。
この世界の枠内にとどまりながらも、
未だ見ぬ何かをかいま見せる。
イメージとして描写出来るものではなく、
ただ言葉によってしか記述の出来ない世界の事象を表現する。
本来の言葉の使い方ではない、別の意味をその言葉の中に含む。
見ても見えず聞こえても悟られないように
巧妙に「世界の秘密」を隠蔽したもの。
少ない言葉の中にその数十倍もの意味を、圧縮して詰め込んだもの。
あえて厳密な意味を持たずただ韻を踏んだメロディみたいなもの。
具象絵画のそれではなく、言葉で描写された抽象絵画。
時おり言葉の用法により、形而下の領域を踏み越えた所へいざなう。
感情がこめられたようでいて、何ら心なるものを持たない。
多義的に解釈出来るかのように見えて、最終的には一つにまとまる。
散文として書かれたものと違い、直接対象を指差すものではないけど、それが意味する所のものは伝わる。
詩か散文かあいまいな物を書いて分かるのは、単語同士の意味の強め合いだとか
論理的な構成だとか言う枠組は
初めっから無いのが韻文。
無意味な単語の羅列に過ぎないものが
人の人生に影響を与え得る事がある、
そうした様々な何か。