へそのボタンを押すな | THOUSAND WINDS

へそのボタンを押すな

だからこれもどこが詩?
ある夜風呂に入っていたら
へそのあたりに違和感あって
鏡を見てみたら何やらボタンになってて
「押しちゃ駄目!」って書いてある
何だこれは
私はいつからこんな自爆スイッチ付きロボットになったんだ
うかつにこんな所で押すとまずい
とにかく風呂を引き上げ
服を着て夜の町へ
う~、湯冷めしちまう
家を巻き込むわけにゃいかんやろ
でも自分いなくなりゃ、家の意味もない
うっかり押さずに済むにゃどうしたらいいか
何か上からおわんみたいなの
かぶしとこうか
う~それにしちゃ、今夜は冷え込む
寒いって事はまだ私は人間って事だよな
ハア~ッ、息も白い、OK
もしかしたらこれって誰かのいたずらか何かじゃないのか
「あったり~」ドキッ
あんた誰?
何かなれなれしい奴だな
知り合いみたいに声かけて来たその女の子、お前のしわざか
「違うよ、でもってそのおへそのボタン、押させて!」
うっ、すっかりお見通しかよ
何か怪しい、きっとよからぬ事たくらんでると見た
させねえよ
私はその子から逃げようとして
駆け出す時に
うっかりつまづいてしまった
しまった!
思い切り地面に腹を打ち付け
スイッチが入る
「アハハハハハハハハハ~
ヒーハハハハハハッ
ヒーヒッヒッヒッヒッヒ~!」
壊れたのではない
何となくおかしくて涙が出そう
「成功だわ、うんうん、
人間笑い袋1号、それがあなた
こっそり麻酔かがせて改造手術した甲斐あったわね」
やっぱりお前のせいかい!
「カチッ」
「アハハハハハハハハハ~
ヒーハハハハハハッ
ヒーヒッヒッヒッヒッヒ~!」
またスイッチ入れるな、笑いが止まらん
助けて
(何これ?)