朝泣き | THOUSAND WINDS

朝泣き

いきさつは知らないのだが、
昨日サンパウロ書店で、
電動車イスに乗せられ、
口に酸素注入器をはめられ、
両親らに連れて来られて、
たぶんロザリオを買いに来ているみたいなんだが、
そうまでしなくてもと
つい思ってしまう。
そのシーンを思い出すだけで
今また涙が流せるのはなぜ。
そこまでして一体ロザリオなんぞに、
またそれを用いる宗教に、
何を期待しているんだろうか。
かつてルルドの泉みたいな、
別の奇跡があったとされる泉の
写真が載っていて、
そこに向かう街道に、
延々と車イスを押す巡礼者の列が上から撮影されていて、
また当の泉の周りを、取り囲むように、
何重にもなった車イスの一団。
あの写真のシーン思い出すだけで、
再び涙が出て来てしまうのはなぜ。
私にはこの宗教なんか、全く無力であり、
例えば天使にお願いしようとも、
まあ取り次ぎはしようけども、
あてにされても困る、おっと、
だから無駄とは言わんまでも
医者に見放されて、
最後にすがる場所にしては
あまりにお粗末な宗教ではないかと思われるだけに
不憫でならない。
だからと言って他にどうしようもないのではあるが、
そんなお粗末な教義のとある宗教でも
人の最後の希望となりうるのならば。