グフの卵の地球で | THOUSAND WINDS

グフの卵の地球で

エヴァンゲリオン劇場版の最終回の所が、良く分からなかった。
つまり全人類が「溶けて」しまって、始源の海へ還ったと言う事だろうか。
つまり体と言う自分と他人とを切り分ける障壁が無くなったと言う事だろうか。
つまりそれは全ての人が一つの体に収まったと言う事だろうか。
そうなったとして、
どこまでが自分かはもう分からなくなっている。
どこからがお隣りさんかはもう分からなくなっている。
どこからが違う国で、違う民族かももう分からなくなっている。
もはや全ての人が同じ言葉を話しているに違いない。
もはや音声による会話は意味をなさないに違いない。
もはやただ思うだけで相手にそれが伝わり、
もはや耳を傾けずとも、様々な人の思考がなだれ込んで来る。
今しがた「私」が考えた事は、
果たして「私」の考えた事だろうか。
今しがた他人から渡って来た思考が、
そのまま再生されているだけなんじゃないのか。
既にこの「私」も「あなた」もなく、
ただ「私たち」だけしかいない。
何かどっかで聞いたような話だ。
確かそれって「レギオン」って言ったよな。
それやっぱり悪魔の仕業じゃないのか。
神はそんなアホな状態を望むはずがないのだが。