メッキでもいいから | THOUSAND WINDS

メッキでもいいから

フルートの話。
大昔に習いたての頃買ったのは、メッキ無しの洋銀のフルート。
数年前にようやくまともな国産フルートを買い直して、
それは銀メッキのフルート。
間にクロームメッキされた中国製のフルートがあるけど、
やはりたかがメッキされどメッキで、
全然音に違いが出て来る。
取り分け教会の礼拝堂みたいな、
やたら音が響き渡る場所で吹けば違いが分かる。
メッキなしはどこか音がキンキンしてて、響きの悪い家の自室だと関係ないが、
結構耳ざわりに聞こえる。
それが銀メッキされてるだけで、
どことなく音がマイルドになったように感じる。
私が楽器屋であれこれ高いフルートなんかも吹かせてもらって思うのは、
銀の比率が増える毎に音が丸く、何か輪郭がなくなっていくみたいに感じられる。
それは銀と言う素材の特徴なんだろうが、
村松のPTPと言う、プラチナメッキのフルート、私のお気に入りのそれは、
音がとても派手なような気がする。
金が含まれると音が明るくはっきりするみたいに感じる。
家の楽器ではささやかながら、
10HOLESのハーモニカが、金メッキ仕様で愛用してるが、
この音も何故かやはりはっきりメリハリついた音だ。
まあはぶりが良くなったとして、この約百万もするフルート、
一生手に入れられるとは到底思えないが、
せめて銀以外の素材の混じった笛を所望する所存。
ガラスのピッコロみたいな、音色だけじゃどんな高級フルートも叶わないような