生まれたときに住んでいたのは

その後家を出るまで住んだところから

歩いて6, 7分離れた辺りで

後に東武ストアができた辺りの

アパートだった

私自身は覚えてはいないが

二階の部屋に住んでいたようで

なんと階段のところに

壁も柵もなかったそうで

ハイハイしてまっ逆さまに転落したそうだ

両親は、頭が倍くらいにふくれて

死ぬかと思ったそうだ


弟が生まれる頃なのか

幼稚園に入る頃だったか

阿弥陀橋通りの家に引っ越しした

馴染みのない町で

初めは心細く思ったが

近所の探索に出掛けると

すぐに同じくらいの子どもたちを見つけた

子どもはすごい

すぐに友だちになって

毎日一緒に遊ぶようになった

たまたま同い年の男の子が

すぐ側に二人いて

みんな同じ幼稚園に通うことになった

バスが迎えに来て

同じ待ち合わせ場所から一緒に乗り込む

その頃流行った宣伝の替え歌

「チンチン チンコロ豆 うまい豆!」なんて

バスの中で、大騒ぎして

先生に怒られた



初めての好きになった女の子も

近所の子で

ワタナベ・キョウコちゃんといった

お人形さんみたいなかわいい子で

なんだか、声が低かったような記憶がある


小学校に行くようになって

友だちの数は増えたが

同じクラスのハルミちゃんという子が

好きになった

ハルミちゃんは、活発な女の子で

ちょっとハスキーな声だった気がする


3年生くらいになると

テレビに出てくるアイドルが

魅力的に見えるようになった

花の中3トリオというのがいて

中でも、桜田淳子がお気に入りだった

デビュー曲の「わたしの青い鳥」は

たまたま、道端にシングルレコードが

落ちていたのを拾った

淳子ちゃんが首をかしげて

ニッコリ笑ったジャケットは

胸が締め付けられるような思いがした


2年生くらいまでは

仮面ライダーがみんなの一番人気だったが

3, 4年生になると、アニメ番組が好きになった

スポ根ものの「巨人の星」は

父も推奨していた

女の子は「アタックNo.1」

少し経つと「キャンディ・キャンディ」や

「宇宙戦艦ヤマト」なんかが

大人気だった


私がその頃、一番ハマったのは

練馬の石神井公園辺りが舞台になった

「ド根性ガエル」だ

母子家庭の少年ヒロシは

ガキ大将のゴリライモとケンカ中

つまずいて転んでしまう

運悪く、そこにカエルがいて

ヒロシの胸の下敷きになってしまった

ところが、恐る恐る

起き上がって、胸を見ると

そのカエルがシャツに張り付いていた

生きたまま、しかも人間の言葉をしゃべって


ヒロシは頭にサングラスをかけている

一級下の後輩にゴローがいる

小さくて弱っちいが

いつも根性、根性と言っている

ヒロシは、同級生の京子ちゃんが好きで

担任の先生は「教師生活25年」の町田先生

英語がグラマーなヨシコ先生

ヨシコ先生を狙っているのが

体育の南先生と

宝寿司の板前梅さん

毎日、なーんにも考えていないような

気楽な生活だが

恋の悩みや、成績のことなどは

それなりに心配事だ


このマンガには、本当に影響を受けた

ちょうど、フィンガー5というグループが

ヒット曲を出して

リードボーカルのアキラというのが

サングラスをかけていた事もあって

田舎の祖母にもらったお金で

サングラスを買った事もある


4年生ころは

女の子にモテるにはどうしたら良いか

そんなことばかり考えていた