私自身は、基本的には

対立関係を望まず

できれば、誰とでも

礼儀をわきまえた上で

仲良くできれば良いと思っている

俗にいう「体育会系」では

全くなかったので

上下関係も気にならず

その人個人が尊敬できるかどうかが重要で

役職も、さほど気にならないし

自分もこだわらない


だから、この仕事をして来て

保護者や地域と

対立関係になったことはないし

教育委員会も

同じ目的のために

それぞれの役割を果たす

同志だと思っていた


しかし、校長として赴任した自治体の

教育委員会とは

始めの数年はうまく関係が作れなかった

ひどい誹謗中傷を受けたこともあった

業績評価も最低で

私は、嫌われているのだと思い

他区へ異動させてほしいと

2年に渡って希望を出した


それが、二度とも却下され

そのまま、現在も同じところで

お世話になっている

その頃から、私に対する評価も

妥当なものとなり

ようやく、正当な扱いをしてもらえるように

なってきたと感じていた


そうこうするうちに

私の経験年数も増え、気づいたら

校長仲間の中でも

経験の豊富な方になっていた

昨年度は、校長会の代表まで

勤めさせてもらった

代表として、教育委員会とは

一緒に協議する機会も増え

元々の私の性格の通り

ようやく同志になることができたと思う

(校長会は、私に教育委員会との

対立関係を望んだのかも知れないが)


この間、教育委員会から言われたことに

基本的には従ってきたが

何度か、どうしても譲れない部分については

自分の責任の範囲で

独自に進めたこともあった

また、教育委員会のやり方よりも

こちらの方が良いということや

どうしても助けてもらわなければ

ならないことについては

毎年、独自に要望を重ねてきた


それが、昨年度あたりから

ようやく取り上げていただけるようになって

私の案が採用されているものもある


そして今日、要望を続けてきた

重要案件について

わざわざ指導室長と担当指導主事が

来校されて

私の要望を、実現する計画を作成し

これから、議会に話をして

今年度中に予算化したいと考えていることを

伝えに来てくださった

教育委員会としても、私たちと

一緒に、善きものを目指していきたいと

手をさしのべてくださった


何と嬉しいことだろう!

感動した

今まで、諦めずに

頑張ってきて良かった


もちろん、本当に実現するためには

莫大なお金が必要で

費用対効果が見込めると

議会を説得できなければ

実現は難しい

だが、教育委員会が

現場とともに、本当に子供たちのためにと

立ち上がってくれたのは

心強く、有難いことだ


対立ではなく

同志になれたから

より善いことを成し遂げることができる

私たちが

その、良い前例と

なれますように