私も学校の教職員が

今のままの働き方をしていたら

心身ともに疲れはて

結局、良いパフォーマンスを

発揮することができなくなると

ずっと危機感を感じている


以前の学校で「いい先生」と呼ばれるような

教員の例に漏れず

私は

自分自身が、自分の健康や

家庭を省みず

平気で過労死ラインを上回る

時間外労働をしてきた

行き当たりばったりな働き方で

常にギリギリの状態

一番ひどいときは

倒れる寸前まで無理したこともあった

このまま、死んでもいいとさえ

思ったこともあった


しかし、それは

ちっともカッコいいことでもなく

決して誉められたものではないと

だんだんと気付いてきた

特に、最後に

自分が教務主任を務めることになり

見通しをもたなければ

仕事にならないということに

心底思い知らされたとき

それまでの働き方を

本気で、考え直そうと思った


実は、私自身の三校目の経験となる

海外日本人学校での勤務の際

ドイツ人の働き方を見たことと

日本中から選抜されてきた

同僚の働き方を見て

自分のそれまでの生き方を

考えさせられた

私は日本にいたときと

同じような働き方ををしていたが

同僚は、仕事も手を抜かず

ドイツでの生活も満喫していた

我が家とは、全く違う生活

なぜ、彼らはそんな生活ができるのだろう?

そのときは、私にはほとんどわかっていなかった



副校長になって、小学校での勤務となったとき

中学校とは違う、小学校独自の

働き方の問題が見えてきた

と、同時に

優れた働き方で、

見事に80%以上のパフォーマンスを

発揮している教員も見てきた

初めのうちは、彼らを見て

もっとできるのに、と

ちょっともどかしい思いがしたが

だんだんと、その働き方が

今の教員に求められる

100%のパフォーマンスであることがわかってきた


   (続く)