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疲れと、風邪気味で体調がよくない

おととい、子どもが救急搬送され

一生懸命病院まで早足で駆けつけたが

気持ちが急いていたせいもあってか

ちょっと無理をしていたのだろう

体中が筋肉痛にもなっている

 

今日も良い天気で温かくなった

地元の有志が

杉戸の公共施設で平和企画展をおこなうという

今年は、今年話題になった

「はだしのゲン」の上映会をするというので

妻と、一番下の娘と3人で見に行った

 

 

 
地域のコミュニティセンターのような施設にある
こじんまりとした舞台だが
映画館のような観客席があり
そこそこの人が集まっていた
 
残念ながら、私より10歳以上上の方がほとんどだった
我が家の娘が最年少だったろう
 
図書館が保管していたVHSビデオで
アニメ版の「はだしのゲン」を見た
冒頭から、腹をすかせたゲンやシンジの様子に
涙が止まらなかった
 
原爆が投下され
広島の町と人々が
一瞬のうちに壊滅となり
ゲンの家族のうち
父と姉と弟が、倒壊した家の下敷きになった
臨月を迎えた母は無事で
何とか家族を助けようとするが
火が回り、目の前で家族が焼け死んでいくのを見なければならなくなった
ゲンの父親は、ゲンに
母親とおなかの赤ちゃんを守るように言い聞かせる
ゲンは3人を見捨てて
母親を連れて逃げなければならなかった
それを助けてくれたのは
隣に住んでいた朝鮮人の方だった
 
地獄
 
地獄は、人間が作るものだということを思い知らされる
 
アニメなので、原作をかなり弱めに描いているが
それでも、十分なほどにインパクトの強い作品だ
心から戦争はしてはならぬという思いをもった
 
上映会と同時に
広島の高校生が描いた原爆の絵が飾られていた
 

 

 
広島の学校は平和学習が必須となっている
その教材から
「はだしのゲン」が削除された
 
 
昨日、注文していたCDが届いた
「弥勒世果報(みるくゆがふ)」という
古謝美佐子さんらが結成した「うないぐみ」が
坂本龍一の作曲した作品に
歌詞を付けて歌いたいと申し出てできたCDだ
 
坂本龍一は
2003年、アメリカが
大量破壊兵器があるという虚偽の理由で
イラクに攻め入ったころ
もっと頭を冷やせ、という気持ちを込めて曲を作った

”Undercooled”という作品だ

 

沖縄の言葉で歌われているので

聞いてもすぐに意味が分からない

歌詞カードには英語訳と並んで

日本語訳が付けられている

それを見ながら曲を聴く

どんどん引き込まれ、いつの間にか

背筋を正して正座してしまうような

ものすごいパワーをもった

不思議な曲だ

 

沖縄は平和な島だった

今でも美しい島だ

そこに戦がやってきた

 

古謝美佐子さんの歌声と

三線の音が心にしみわたる

戦争だけは、してはいけない

させてはいけない

魂に響いてくる歌声だ

 

世界中の情勢を見ても

我が国も、新たな「戦前」になっている気がする

しかし、我々は

戦争を「過去」のものにしなければならない

今、西の方で行われている戦争も

直ちにやめさせなければならない

 

ゲンや

古謝さんの声を聞いて

強くそう思う