先週末、土曜日

前任校の創立150周年記念式典と祝賀会が行われた

こちらの勤務の都合で

式典には参加できなかったが

夕方から上野池之端、東天紅で開催された祝賀会には出席した

 

私は6年前、たった2年しか在籍してなかったにも関わらず

大変中身の濃い時を過ごし

自分でも驚くほどの思い出ができた学校だった

だから、地域の方や当時の保護者、教職員など

たくさんの懐かしい方々にお会いできて

感動的な祝賀会となった

 

改めて、古巣であった隣の区の宴会に出て

今のところとの余りの違いに圧倒させられた

ケタチガイ、とよく言うことがあるが

正に、かけている金額は

二桁位違うのではないか?

集まった人数だけでなく

その顔ぶれもまた凄いもので

どれ程凄い学校だったのか

再確認させられた

 

会の始まる前に

今は町会長にもなられたというPTA 顧問に挨拶に行ったら

午前中の式典で

小池都知事と、岸田総理からの

お祝いのビデオメッセージが流されたという

「皇族をお呼びしたかったらしいが

そちらは叶わなかったそうだよ」

 

子どもたちも、相変わらず

大変立派だったそうだ

 

祝賀会も、金に糸目はつけぬ、という感じで

豪華な雰囲気に包まれていた

 

開会から乾杯まで、たっぷり1時間以上

そういえば、こちらは

毎度こういう感じだったなと思い出す

来賓挨拶は、T 区長、外務副大臣、都議会議員と続いた

今や外務副大臣にまでなっている

若手の議員は、挨拶の中で

この学校のことを知らない文科省関係者はいない

一昨日、岸田総理にお会いしたとき

「N小学校のお祝い、送っておいたよ」と言われた

この学校は、日本だけでなく世界に誇る小学校だ

と言っていた

 

乾杯には、本物のシャンパンをと

わざわざシェフと一緒に選定したシャンパーニュのワインが

この日のためにデザインされ、一人ずつに配布された

オリジナルグラスに注がれた

会場が、一瞬にしてとてもい香りに包まれた

 

そこからは、大いに盛り上がり

翌日、体が筋肉痛になった感覚が残ったほどだった

 

 

わかっていたつもりだったのだが

改めて思った

これを作り出しているのは

誰かの力というようなものではなく

大河の流れのように

逆らうことなどできないほどの

目には見えぬ、「伝統」という名の

恐るべき圧力なのだ

 

その学校に赴任する前の学校とも

今の赴任校とも

決定的に違うのはそこだ

それは、誰かが頑張ったから、などという

レベルのものではなし得ない

人の力を超えた力が働いている

ユヴァル・ハラリ氏の言う

「神話」のようなものだ

 

今そこにいる、誰かの力ではない

大河の流れのように

逆らうことのできない力だ

 

(自分がその一部を体験したということは

それなりに意味深いことなのかもしれない)