今のところは二期制を取り入れているので

スポーツの日の後から後期が始まった

大胆な学校改革に着手したこの半年、

自分の思い描く形に物事が進まないという

もどかしさを感じ続けている


秋の、清々しい青空のもとだというのに

あまりにうまくいかないので

自分自身の精神状態をキープするのが難しくなってきていた

日々、状況は悪化しているように感じていた

珍しく弱気になってきて

もう諦めた方がいいか

自分は退くべき時か

などと、逃げ出したくなっている自分に気付いた


そんな中、少しずつでも進んだ通知表の改定について

保護者にアンケートをとってみた

気持ちがあまりにもローだったので

結果を確認するタイミングを見計らっていた

そして、覚悟を決めて分析を始めると

回答数そのものが全家庭数の40%程度ではあったが

改定について肯定的意見は75%を超え、否定的な意見は12%だけだった

自由記述欄には、改定のことだけに限らず

通知表のことについて思うところを書いてもらった

半分以上が、通知表に子供の自己評価を

大胆に取り入れた今回の改定に好意的なものであった

そして、残りのうちの半分が、

改訂の意図がよくわからない、

通知表って、先生が客観的に他者と比較したものでしょう?

という類いの意見であった

子供の自己評価なんて当てにならない、ということだ


今回の改定は暫定的なもので

学校の改革のうち、大きなトピックである

自己肯定感を高めるための「評価」はどうあるべきか?

という命題への挑戦だった

最終的には、A, B, Cの数だけが気になる

他者と比較するだけの「通知表」は廃止し

別の形で、保護者に伝える方法を考えていくものだ

残念ながら、教科の評定はまだ手がつけられなかった


子供たちに書かせた自己評価は

学年に関係なく、想像していた以上に優れたものが多く

中には、メタ認知ができた

感動的な記述も見られた

やってみて良かったと思った


保護者にも、自由記述欄に

子供にとって、明らかに「通知表」の意味が変わった

と書いてくださった方もいた


そうやって、よくよく状況を見直してみると

遅々として進まないとやきもきしていた各学級の様子が

以前とは大分変化してきている

教員の週ごとの記録にも

「子供に任せるなんてできないと思っていたが

少しやってみたら、子供たちが生き生きとして

よくやっていたので、もっと任せてもいいかと思った」

のようなものが見られるようになってきた



毎日、とても憂鬱な気分を引きずっていたが

ある朝、ふと

「?」


状況は、そんなに悪くないのではないか?

悪いと思い込んでいるだけなのではないか?


そんな思いが頭に浮かんだ



そして、その後も

強いストレスと格闘しながら

思い通りに進まないのは

自分自身が、進まないと思っているから

自分自身が、進み方がわかっていないからだ、という

とても重要なことに気がついた!


そもそも、手探りで始めた改革だった

自分にも、よくわからないことばかりなのだ

それを人のせいにしていたようだ


さて、その事に気づいて

気分は大分回復したが

時すでに遅く、ストレスは身体症状にまで現れている

何とか、うまくこの状況を乗り越えていかなければ