夏休みを終え、仕事を再開した。

午前中、休みの間にたまっていた書類や新聞に目を通して

子供用の英語の動画教材を作った

その後、執筆中の論文書きに取り掛かった

なかなか集中できず、アイディアがうまくまとまらなかったので

チャットGPT (Microsoft Bing)と対話をしていた

何回かのやり取りの中で検索したサイトに

映画「夢みる(公立)校長先生」の情報が出てきた

確か、「通知表をなくした学校」について調べていた時だった


5月のある土曜日、学校の副校長補佐を務める方から教えてもらった

「夢みる小学校」という映画を観に行ったことがあった

越谷の公民館で自主上映された映画だった

そんなこともあり、始め検索に引っ掛かったのは

その映画かと思っていたが、その続編のような映画だった


8月いっぱい銀座の映画館で上映中だと知り

すぐに夕方の会を予約した

先週、ちょうど銀座には行く用があったので

そのときに気付いていればなあと思ったが


予約を終え、昼は2週間ぶりにひのでへ

A の「低温調理・豚ヒレのロースト風」を注文

たっぷり野菜と柔らかい豚ヒレを堪能



ゆったりと昼食を楽しんだ後
オフィスに戻り、原稿書きに取り組んだ
書いているうちに、焦点がぼやけてしまい
何度も書き直しをしたが、ほとんど進まなかった
書く前に、ちゃんとアウトラインを
はっきりさせておかないとダメだ、と思った

時間になったので、学校を出て銀座に向かった
映画館の最寄り駅は銀座だが
京成線からの乗入れの都営浅草線は東銀座に着く
確か地下でそのまま繋がっていた記憶があったので
そのまま歩いて出口を探した

シネスイッチ銀座は和光のすぐ裏にあった
最近よく行くシネマコンプレックス型の劇場ではなく
昔ながらのシンプルな映画館だった
映画は予告もなく、劇場が暗くなったらすぐに始まった



「夢みる小学校」は、紹介された学校がほとんど私立の学校だった
監督のオオタヴィン氏は「公立の学校だってこれだけできる」

ということを示したかったそうだ


「夢みる校長先生」のサブタイトルは

「子どもファーストな公立学校の作り方」だ


映画では、小泉今日子がナレーションを担当

尾木ママと元文部科学省事務次官前川喜平氏が途中に

コメントを挟みながら

6校の学校とその校長が紹介された

最初は、「夢みる小学校」でも紹介された

長野県伊那市立伊那小学校

60年前から通知表も時間割もない

総合的な学習(探求的・教科横断的学習)が目玉の学校だ


「校則ゼロ」になった世田谷区立桜丘中学校

「通知表をなくした」茅ヶ崎市立香川小学校

「宿題ゼロ」の武蔵野市立境南小学校

「校長室をなくした」横浜市立日枝小学校

そして、コロナ禍に自ら科学的根拠を示し

過剰な忖度を排除した栃木県日光市立足尾中学校


それぞれの学校の校長が紹介された

監督のオオタヴィン氏がこの様な映画を作った理由は

途中に強いメッセージとして描かれていたが

今、教育を改革し、子どもが主体的に生きるようにさせないと

日本は再び戦争をする国になってしまう

自ら判断できるようになることが

今の子どもたちには本当に必要なことだ、というものだった


そして、公立の学校でも

校長には学校教育を進める上で、

大統領級の権限があるということを

具体的に証明していた


一つ一つの話は、「これが映画になるほどのこと?」と

いうようなことだと思うが

その一歩を踏み出すことのできた学校は

まだ本当に少ないのだろう


映画が終わった後、劇場内を見回してみたら

思っていた以上に観客が入っていて驚いた


トイレによって、さて帰ろうと思ったら

二校目のときの同僚に数十年ぶりに会った

彼も今校長で、やはり朝、新聞で

映画のことを知って来たとのこと

恐らく見に来ていた観客の多くが

どこかの校長だったのだろう


子どもファーストな公立学校

子どもを主語にした教育

今、文部科学省でも全面的に推奨している方向性なのだが

まだ、その改革は「映画」になるほどの

マイノリティサイドなのだということか


映画に紹介された学校の子どもたちは

皆、目が輝いていたのがとても印象的だった