日曜日、午前中、英語関係の全国オンライン理事会のあと

愛車の車検のため、夏空のもと

桶川のPAZZOまでドライブした

車を預けて、代車のマツダに乗り換え

帰路についてすぐ

若い友達からLINEのメッセージが届いた

夢に、私の父が出てきたという

彼女は、当然、私の父には会ったこともなく

顔も知らないのだが

 

「カンナを使って木材を削っていました。とてもきれいに。

 

お父様にNago さんに何か伝えて欲しいって言われて、

起きてから忘れないように

何回も繰り返してた気がするのですが

完全に目覚めた時には忘れてしまって

 

カンナで削られた木は 

とても薄くて透けるように

きれいだったことは覚えてます」

 

いい話だ、と思った

かんなは、とても懐かしい

晩年は大工仕事も引退していたし

最後の方は、かんなで削るような仕事も

大分減っていたのではないか

 

かんな削りは

私が子どもの頃の記憶だ

父がかんなの刃を合わせるのに

目の前に持ち上げたかんなを、

片眼をつむって、

金づちでトントントンと軽く叩き

調整しては

スーッと材木の上で引くと 

シュルシュルっとかんなくずが舞い上がった

かんなをかけた後の材木は

見事にスベスベになり、美しかった

落ちたかんなくずは

食べられそうな気がしたものだ

どれだけ薄く、長く、かんなくずが繋がっているか

それが腕と道具の証拠になった

 

さて、父は、友達に何を伝えたのだろう

 

還暦おめでとう、か?

暑いから気を付けろ、か?

私の体にどこか悪いところがある?

孫の結婚式に出たかった?

母や弟のこと?

それとも、こっちで元気にしてるよ、かな?