ここ数週間、いろいろなことがうまくいっていない

それは、はっきりと自覚していた

その原因が、自分の至らなさにあることは

はっきりと自覚していたつもりだった

 

今日、ある幹部の職員と話していて

なぜこんなことになっているのか

何が欠けていたのかが、明らかになった

 

しかし、時すでに遅く

私は自分の至らなさを、その幹部職員のせいにしてしまっていた

 

そんな話をするつもりは毛頭なかったのに

気が付いたら、その職員の業績についての不満を

語ってしまっていた

 

その職員個人の話ではなく

役職について、どういう立場か

何をすべき立場かを話しているつもりだった

しかし、それは結果的に

あなたにはそれが今できていませんよ、と

言っているのと同じことになってしまった

 

どういう話の流れでそういうことになってしまったのか

よくわからないうちの出来事だったが

気が付いたときは、職員はショックを隠し切れず

別室にこもって泣いていた

 

話が終わった直後に

今のは何だったんだろう?と自問して

自分が、取り返しのつかない大失敗を犯したことに気づいた

 

数十分後、職員を探し出して

謝罪した

あなたの頑張ったことは高く評価している

あなたを責めるつもりは全くなかったのに

結果的に、責めるような言い方になってしまい

申し訳なかった、と

 

しかし、私は認めざるを得ない

私が今日語ったことは、私の本心でもあったことを

そして、それは

明らかに、自分の罪を人に擦り付ける行為であったことを

自分がうまくいっていない苛立ちを

人にぶつけてしまったのだ

本当に申し訳ないことをしてしまった

上司、失格だ

 

 

その職員が退勤するまで

オフィスにいることにしたが

最終退勤時間になったとき

私には何も言わずに退勤していった

私もその後職場を後にしたが

前方にその職員の後ろ姿が見えた

一人きりではなく

別の職員と一緒に帰路についていたのは

ちょっとホッとした

 

 

ところで、今日発見した原因だが

私は、着任した当初から

職員に伝えてきたと思っていたことが

コロナ騒動の中でうやむやになっていて

きちんと伝えることができていなかったということだ

私が大事に思っていたことが

ちゃんと伝わっていると錯覚していたが

よくよく思い出してみれば

コロナ騒動で、伝える機会が奪われてしまっていたのだ

職員の入れ替えが劇的に進んだ、ここ数年で

私が説明をしたはずの職員は

もうすでに私のもとから去っていて

今、目の前にしているのは

コロナになってから入ってきた

新しい職員が中心なのだ

その不確かさが、ここへきて

いろいろなところで不具合につながっているわけだ

 

だから、今起こっている問題は

ようやく、新しいステージに進むために

避けては通れないところだったのだ

そう考えてみれば、

むしろこのピンチは、チャンスだともいえる

言わなければならない

そして、改めて、私はビジョンを

職員に示す努力を始めなければならない

 

反省と同時に、

そのことに気づかせてくれたかの職員に

感謝だ