娘に誘われて南青山まで

音楽朗読劇「星の王子さま ~きみとぼく~」を見に行ってきた

歌と音楽のついたミュージカルのような朗読で

王子はアンパンマンの戸田恵子さん、

飛行士は植木豪さん

ピアノとキーボードの演奏、作曲は

滝澤みのりさんというキャスト

語り手は毎日入れ替わるという

おもしろい企画だ

 

 
円形のこじんまりとしたホールで
ステージから、一番遠くとも数メートル
それでも120~150くらい入っていただろうか
 
照明と音響の効果で
二人で朗読しているにしては迫力もあり
星の王子さまの世界を堪能することができた
 
王子さまがいろいろな星を旅するシーンでは
大人という存在の愚かさを見て胸に染みた
特にキツネとのやりとりで
王子さまが大切なことを学び
その事について、飛行士と話すところはよかった
 
飛行士と王子さまのやりとりを見ていて
いつしか、これは自分とあの一年生の話かと錯覚した
 
私にも彼の思いがなかなか理解することができない
でも、よくよく考えてみると
その原因は、明らかに
大人になってしまった私の方にあるようだ
 
本当に大切なことは目に見えない
見えないのは、人が本当に大切なことを
忘れてしまったからで
かつては、誰にでも見ることができていたのだ
 
「イエスにさわっていただくために
人々が幼子らをみもとに連れてきた
ところが弟子たちは彼らをたしなめた
それを見てイエスは憤り、彼らに言われた
「幼子らをわたしの所に来るままに
しておきなさい。止めてはならない。
神の国はこのような者の国である。
よく聞いておくがよい。
誰でも幼子のように神の国を受け入れる者でなければ
そこにはいることはできない。」
そして彼らを抱き、
手をその上において祝福された」
(マルコによる福音書10:13~16)
 
王子さまが花と、
キツネと友だちになって
目には見えないけれど
確かにそこにある何かに気づいたように
飛行士も王子さまを愛し始めて
大切なものを見つけることができた
 
今の私にもできるだろうか?
 
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2時間弱のステージで
ホールは熱気もあってか、かなり暑かった
外へ出ると南青山の町には
割と激しい雪が降っていた
火照った頬に、気持ちよかった