コロナの影響で数名の職員が勤務できなくなり

さまざまな対応に困難が生じている

これまで、何とかごまかしながら(?)進めていたことが

どうにもいかなくなって

職員の間で不安と不満が爆発してしまった

みんなが一斉に声をあげ

どうすればいいのか、指示がほしいと言っている

 

 

今年になって始まったNHK の大河ドラマは

徳川家康が主人公になっているが

これまでの家康像と異なる

「悩めるリーダー」として描かれている

初回から、虎の化身として生まれたという期待を背負わされるが

本当は、争い事など好まず

静かに過ごしたい若き家康が出てきた

戦のシーンでは家来から

どうするかの判断を迫られ

逃げ出してしまうようなキャラクターだ

「どうする、殿」「殿、ご指示を!」

という家来たちの声が

今年一杯ずっと続くのだろう

 

よかれと思って始めた合理的配慮

「合理的配慮」の定義は

「過剰な無理のない範囲で

できる限りの配慮を考え

両者が合意した上で行う支援」というものだ

対応の状況は、日々、刻々と変化し

今日うまく行ったことが

次の日にはまったく機能しないことの繰り返しだ

実際に、ICT を駆使して、分刻みの

情報共有と組織的な対応を行ってきた

それが、数名の欠員によって崩壊してしまったのだ

 

当の本人はこちらの苦労など、まったくお構いなしで

気の向くままに振る舞っている

情に訴えるということが効かないので

ただ無力感に苛まれるばかりである

 

そんな中で、劇的にドラマチックな展開も見られたのだが

その事が、却って職員間の溝を浮き彫りにしてしまった

不満が不信感になり

職員同士がお互いに険悪な状態に陥ってしまった

そして、それらの声は

すべて「どうする、殿?」と

マツジュンではないが、一斉に迫ってくる

 

 

今年は職員の「主体性」をテーマに経営を行ってきた

そのために、現状を組織的に把握できる工夫を大切にし

ほかの学校にはまねのできないような情報共有が可能となっている

状況を見て、それぞれが自分にできることを

少しでもやってくれれば

限られた条件の中でもできることはある

そう思ってこれまで進めてきた

前例の、正解のない課題に取り組んでいるわけで

今やっていることが正しいのかどうかもわからず

不安になることもある

 

言われたからやる、ではなく

自分にできることは何かを

一人一人が自ら考え、行動してほしい

ずっと訴え続けてきたつもりだが

ここへきて、それがほとんど機能していないことが

次々と明らかになる

 

特に、当事者に顕著にそのような傾向がみられる

 

今日は、ショッキングな話まで聞こえてきた

悲しくなった

久方ぶりにへこんでいる

 

 

コーディネーターが夕方

この問題に関する関係者会議を開きたいと言ってきた

いたるところから問題が噴出しているから、と言っていた

 

ある意味、やっと

そうやって動き出したのかもしれない

少しずつ、一人一人が

自分事として、問題をとらえられるようになってきたのかもしれない

 

喜ぶべきことなのかもしれない