本日一時間目、6年2組卒業記念特別授業
「○○美術館企画室会議」を実施した

準備は簡単にしてはあったが
おおざっぱなものだったので、うまくいくかどうか不安だった
授業らしい授業はこの学校に来て初めてだ
とはいえ、一人でやるべきではないと思っていたので
担任とティーム・ティーチングだ

始めに私が授業の主旨を説明した
今月2日の朝日新聞の投書欄の記事を見て考えた課題解決型の学習 
それん、本校の研究してきたことと重ねて
「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」
のサイクルに合わせて進めることとした

担任にバトンタッチして、
最初に美術館に赤ん坊を連れてきた母親からの投書を読ませた
「美術館に赤ちゃんはNG?!」という投稿だ
読んだあと、直感的にOKかNGか、またはそれ以外か
自分の意見をもたせ、軽くグループで伝えあった
そして、今日の会議はこの問題に対して
企画室としての解答を考え出すことであると伝えた 
ここまでが「課題の設定」

続いて、「実は…」ということで
最初の女性の投書に対して、 
別の投書が新聞社に寄せられたことを伝え
4種類の新たな投書を読ませた
4人グループの「企画室」なので
一人一つを担当し読んだあと
四人で情報の共有をさせた
ここまでが「情報の収集」

そして、一度原点に戻り、企画室の「目的」を再確認させた
「より多くの人に来てもらい、楽しんでもらうための
アイディアを出して、それを具現化するための準備をする」
だから、美術館に赤ちゃんを連れてきてもいいか悪いか考え
より多くの人に楽しんでもらうアイディアを考える会議をするのだ
今読んだ4人の意見を参考に、話し合いをさせた
ここまでが「整理・分析」

企画室ごとのアイディアが出てきたところで
「まとめ」に入った
今日は小さなホワイトボードに簡単にまとめさせた

時間を区切って、発表に入った
各企画室の企画を聞いて、良いと思うものを
最後に一つ決めることにした
その際、いかにうまくアイディアを伝えるかは
とても重要で、こういう力を
プレゼンテーション能力というんだよと教えた
 
各企画室の代表が、ホワイトボードを見せながら
発表した
これが「表現」

見事な発表だった
6グループ、すべてがとてもいいアイディアを出した
その中で、同じ意見の発表があったが
そのうちの一つの発表がとても上手で
説得力があったため
プレゼンテーションの勝者となった
みんな、楽しそうに
温かい雰囲気で会議とプレゼンが終了した 

今日の振り返りをさせた
そして、最後に私から講評を伝えた
今日の会議はなんのためにしたのか?
それは?様々な意見が対立するなかで
より多くの人が幸せになれるような
アイディアを出すためのものだったね
これから先、様々な問題に対面したとき
今日のように、みんなで話し合って
解決策を考えられる人になってほしい
そういう力を、小学校でみんなに身につけてもらいたかった
それは、私たちの教育目標に掲げられた力に他ならない
今日の様子を見て、みんなにそういう力が付いていることがわかった
これで、自信をもって
「卒業おめでとう!」と言えます
ありがとう

そう話して、授業を終えた

後で、振り返りの感想を読んだ
みんな、ととも充実したときを過ごすことができたと
感じられるものだった
担任も、とても喜んでいた

やってみて、良かった

明日、明後日で
あと2回、授業ができる
とても楽しみだ