「ハート」 や 「マインド」 があるうちに.... | The OPTICIAN ~世の中をある眼鏡で見てる人~

The OPTICIAN ~世の中をある眼鏡で見てる人~

“OPTICIAN” という名は、昔作ったシステムの名前。由来は、Web上のユーザー行動をOPTICIANというツール(メガネ)を通じて見ましょう、というもの。この The OPTICIAN というフィルターを通すと、世の中を異なる角度で見ることができるかもしれません!?



先日、昔の同僚だった友人から相談を受けた。

その友人は、私を経由してある会社に入社。その会社には少なくとも、知り合いが数名いる。
トップ、ナンバー2も知り合い。トップは外人で、ナンバー2は日本人。昔の上司である。

会社の設立時から知っている。成り立ちそのものはベンチャーなのだが、ある会社組織から業務を引き継いでスピンアウトをしているので、恐らく、ファイナンス上は問題ないと想定している。

その友人曰く、最近になって数名退職者が出ている、と。

ベンチャーで数名の退職者が出ているということは状況としてあまり好ましくない。ベンチャーであるが故、退職者が出てしまうのは致し方ないのかもしれないのだが、通常はファイナンス上の問題を起点として、自分の将来に対して不安視することが多い。

なぜファイナンス上の問題と決め付けているかというと、立ち上げ時期に飛び込んでくる社員というのは辛い状況をある程度理解しつつ、高いモチベーションをもってその会社組織に参加するわけである。自分達が頑張っても、頑張っても、売上が上がらない、利益の改善ができない、というファイナンス上の問題が一番大きいと考えているからだ。

ここの場合、ファイナンスは問題ないと仮定すると、カルチャー/風土作り、マネジメントによるガバナンス、というところで問題が発生しているのではないかと私は結論付けている。

一方、その会社では、マネジメント層の一つ下のレイヤーにあたるマネージャー層のマインドはまだ死んでいない、と聞く。会社のために、業務のために、自分の時間を資することはやぶさかではない様子である。
ということは、後はやり方次第なのだろう。

以前、ブログにも綴ったかもしれないが、「0から1を創るマネジメント」 と「1から10に組上げるマネジメント」、このスタイルは明らかに異なる。トップ、ナンバー2が、「0から1」 に長けているとしたら、「1から10」に組上げるためのマネジメントスタイルへ変換できるかどうかが鍵になる。それができなければ、経営そのものを、その分野に長けている者に任せる必要がある。それは 「プロの経営者」 を雇うということだ。

私見ではあるが、そのナンバー2の方は 「0から1」に近いと感じている。個人の仕事に対する勢い/モチベーションの醸成において垣間見られる。スピンアウトさせた時点で、ある程度の基盤ができていることからして、次の成長ステージへ向かわせるために会社全体のマネジメントスタイルを考慮しつつ、次の手を打たなければならない。

その 「タイミング」 を逃してしまうと、マネージャー、スタッフ、全ての社員への成長機会の提供も遅延し、会社として次の成長ステージが遅くなり、若しくは迎えることができず、結果として死滅させてしまう可能性も否めないだろう。

ただ、タイミングが合致していたとしても、前回の田坂さんの言葉ではないが、ハートやマインドがなく、大企業病のようなサラリーマン気質が充満している組織でも成り立たない。よって、比較的大半のマネージャーやスタッフが 「強いハート」 や 「高いマインド」 が維持できているときに対処すべきことである。

ピンポイントでその時期を狙え、ということではなく、社内に充満する機運を読み間違えないことが重要だ。もし、彼がそれを読み間違えていた、若しくは個人的なプライドが邪魔をしているとしたら、認識を一新する機会やマネジメントスタイルを作り上げることによって生まれる彼個人の成長も阻害することになるし、経営を預かる身としては 「失格」 の烙印を押されても致し方ないと思う。

頑張ってもらいたい。



# 相談を受けた友人のモチベーションの転換にはなったようである。
# もう暫く粘ってみてもらいたい。
# 辞めることはいつでもできる。ただ、全てをやり尽くして納得感が
# 得られているかどうかがポイントだと思う。




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