老舗の歴史に幕を下ろす・・・存在意義とは? | メガネのササガワ店長ブログ

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東京都北区十条銀座商店街で快適なメガネ生活をご提案する眼鏡作製技能士1級メガネのササガワ店長です。
見え味・掛け心地・似合うメガネを大切にして、見た目も見え方も満足いただけるメガネ作製を目指しています。
メガネを通して笑顔に…お気軽にご相談ください。

メガネのササガワ(東京北区十条)です。

メガネが大衆に広まり始めたのがおそらく明治に入ってから

メガネを専門とするお店が出来始めたのも明治に入ってからでしょう。

ですからメガネ屋で創業150年以上なら立派な老舗です。

名古屋市内の繁華街に創業260年以上のメガネ専門店があります。

メガネ専門店になったのがやはり明治になってからだそうです。

そのお店が、今月で歴史に幕を下ろすそうです。

(玉水屋さんHPより拝借)

このお店と当店は直接の繋がりがあるという訳ではありませんが

とても残念でなりません。

それというのもこのお店の8代目店主は、若き日にアメリカに渡り

専門学校で6年間学び、日本で3人目の「オプトメトリスト(国家資格)」(眼鏡学博士)の

資格を取得した方で、帰国されてからもその技術や理論を広くメガネ業界に広め多大な影響力を

もっている方です。

公益社団法人「日本眼鏡技術者協会」を立ち上げ、

日本で唯一の認定眼鏡士制度(国家資格ではない)を作り、自ら会長を歴任されて

専門的な知識を身につけた眼鏡づくりのプロを育成するためお力をそそぎ、、最終的には「眼鏡士」という国家資格の確立のために尽くして頂きましたが実現していません。

 

現在のメガネ業界は低価格を売りにしたチェーン店の比重が増して、中小の専門店を取り巻く環境は厳しさを増しています。だからこそ専門知識を生かして一人ひとりの視力や生活環境に合った眼鏡の提供する専門店の存在が必要だと思います。

 

玉水屋さんHPより抜粋~

「専門知識を生かして一人ひとりの視力や生活環境に合った眼鏡の提供にこだわってきた。

 しかし、店舗が老朽化し、建て替えも難しいことから、今春、閉店を決断した。津田さんは「愛用してもらっている眼鏡のアフターサービスができないことが本当に心苦しい」といい、「眼鏡小売業の存在意義を支える社会の仕組みが整わない日本の現状に悔しい思いがある」と無念さをにじませる。」

~抜粋終わり

 

なんとも無念さがにじみ出た文章です。でもやるだけのことはやった!のではとも感じます。

ご自身の信条を貫き、お店のポリシーを変えてまでお店を続けることはしなかったのではないでしょうか。

 

来週一年ぶりに名古屋に行きます。

お店の前だけでも行って、目に焼き付けてこようかな・・・

 

ではまた・・・店長