中国🇨🇳こそ敵国!!

※ネタバレでは無いのでご安心ください。

今日はTSUTAYAでDVDを借りれることが出来て映画版、「空母いぶき」を観た。自分的には日本国領土の侵略が原作では尖閣諸島、魚釣島であり、侵略国は「中国」であるのに対し映画では「東亜連邦」なる仮想敵国になっている所だけは残念だった。映画上映と言うメディアの性質上、漫画では描けても実写でビジュアル化した場合には、より鮮明に描かれる為、中国🇨🇳に忖度した形だが領海侵犯を繰り返す実在する国家、中華人民共和国と人民解放軍では無く仮想敵国の海軍では読者、視聴者として緊迫感が大きく違うのである。漫画では五星紅旗が魚釣島に掲げられる描画があり近い将来起こり得る脅威と感じる。例によって専守防衛の海上自衛隊の為、第5護衛隊群との名称になっているが、航空機艦載型護衛艦いぶきはじめ、イージス護衛艦,2隻、護衛艦(軽巡洋艦クラス),2隻、潜水艦,1隻含め計6隻でUS NAVY、米海軍のような空母打撃群が編成され、其々の艦長の上に群指令の海将補を据える組織を形成しているあたりは空母を保有するに必要な現実的ファクターがリアルに描かれておりかなり面白いと思う。ミリオタ的気質がある小生にはイージス艦のイージスウエポンシステム、即ちAWSを駆使した対空戦闘及び対潜戦闘のシーンは痺れてしまうのである。また海上自衛隊独特の上官の指揮命令とそれを復唱して実行する各担当自衛官のやり取りも自分の様な人間には堪らないのである。まぁこれは職業病と言うかヒューマンエラー(人為的ミス)を起こさない為に指差呼称、復唱、ダブルチェック、クロスチェックを日頃から行っており、これら民間のオペレーティングの作法も旧日本海軍からの習慣が一部日本社会に残っているのかもしれない。

以下は本映画中の戦闘シーンで頻繁に出て来る兵器、兵装の名前です。大体何を指揮しているか分かると思います。

⓪イージス護衛艦:護衛艦とは名ばかりで本来の海軍的な呼称で言えばミサイル駆逐艦やミサイル巡洋艦となります。イージスはギリシャ神話に出て来る闘いの女神、アテナが持つ最強の盾、"AEGIS"から命名され、アメリカ海軍により開発されたアーレイ・バーク級より始まり、現在日本では海上自衛隊において「こんごう」、「みょうこう」、「ちょうかい」、「きりしま」、「あたご」、「あしがら」、「まや」、「はぐろ」と全8隻が運用されており建造費用は1隻あたり1700億円ほどします。

①イージスウエポンシステム:通称イージスシステム、AWSと呼ばれイージス艦の戦闘システムで同時に飛来、又は海中を航行してくる128の敵機及び敵兵器の脅威に対し戦闘(防御)が可能です。

②CIC:コンバット・インフォーメーションセンターの略で艦橋、ブリッジとは別の対空、対艦、対潜用の戦闘指揮所でイージス艦の中枢です。イージス艦乗組員でも日本国から入室が許された僅かな海上自衛官しか入る事が出来ません。アメリカの軍事機密の宝庫でもありシステムに於いてもブラックボックスが多いと聞きます。

③SPY-1:スパイワン、イージスシステムの要です。フェーズドアレイレーダー(固定式全方位レーダー)、捕捉距離は半径1,000Kmから2,000Kmともいわれています。

④CIWS:多銃身全自動バルカン砲、ドーム型レーダー及びセンサーをバルカン砲に組み合わされています。劇中では連射して対艦ミサイルを着弾寸前で何度も撃ち落とします。

⑤主砲 MK45:62口径5インチ単装砲、敵駆逐艦に向けて発射します。

⑥アスロック:短魚雷、短魚雷は艦艇でも水上艦から発射できる魚型水雷、潜水艦から発射されるものは長魚雷と呼ばれます。

⑦シースパロー:個艦防衛用艦対空ミサイル

⑧SM2:艦隊防衛用艦対空ミサイル

⑨SM3:弾道弾迎撃用艦対空ミサイル(映画では未使用)

⑩VLS(バーチカル・ラウンチ・システム):垂直式発射装置、対空ミサイル然り、魚雷も一度空に向けて打ち上げられ海に着水してから敵潜水艦に向けて推進します。

11ハープーン:艦対艦ミサイル、命名の由来は捕鯨用の大型の銛を意味します。

※SM→スタンダードミサイルの略称、エッチなやつじゃないよ!!

空母いぶき - Yahoo!映画 https://movies.yahoo.co.jp/movie/366076/review/20/