惑星間の飛行は、現実のものとなっており、今の時代で言えばニューヨークからサンフランシスコに車で移動する位の感覚だった。ジェームス・P・ケンドリックスは妻のアンと娘のサラそしてサラの友達のレイモンドをつれて週末の惑星間旅行を楽しんでいた。「目的地は、・・・・・モーロ星・・・」彼はナビゲーションシステムに入力をした。「どの位かかるのかしら?」アンがジェームスに聞いた。「そうだね、6時間ってところかな・・」彼らが住んでいる星はアーセナル星と呼ばれていて。周辺にいくつかのリゾート目的の星を持っていた。モーロ星もその中のひとつだった。「あ、あれ・・・あれ」サラが指差した先には宇宙空間に出来るオーロラが幻想的な輝きを放っていた。「ジェネシスだね」レイモンドが答えた。彼はサラと同じ中学に通う少年だった。今日は、彼の両親が不在だった為、この惑星間旅行について来ていた。レイモンドの両親はジェームスと同じ職場で働いていて仲の良い関係だった。「本当にきれい・・」サラがため息をついた。ジェネシスは何千キロと続くオーロラだった。虹色に輝くその姿はまるで天にかけられたカーテンの様だった。彼らの惑星間ロケットはそのカーテンを右手に見ながら進んだ。