まずは、これから見てください。本田は手もとのリモコンのボタンを押した。すると目の前のスクリーンが上がりガラス張りの部屋が現れた。「おー」思わず城嶋は叫んでしまった。そこには生きたままのシーケイダが2匹いた。「気をつけてください。今はシールドがありますから大丈夫ですが、彼らは我々の意識に侵入し我々を操る事ができるのです。最初、それを知らない時には何十人と言う研究員が犠牲になりました。」・・「つまり、彼らは超能力を持っているのですね?」小林は本田に尋ねた。本田は軽くうなずき話を続けた。「そうです。彼らは言葉の代わりにその能力で会話をしています。恐ろしいのは同時に複数のシーケイダ同士で意思を通わす事はもちろん距離も彼らには関係ないわけで・・・その統制力はずば抜けている訳です。」・・ガラス室のシーケイダはじっとこちらを見ていた。その顔はまさにセミそのものであり、手には人間と同じように指がついていた。小林はセミのお面か何かをつけて人間が中に入っているのではと言う・・何か不思議な感じがした。その時、突然シーケイダがガラスに突進してきた。ドーンと言う大きな音がしたがガラス面はびくともしなかった。本田がスクリーンをリモコンで即座に下げた。「普段はとてもおとなしいのですが、興奮した様ですね・・彼らは本当に攻撃性は殆ど持っていません。しかし彼らのカプセルから判断するとその科学力は現在の人間のレベルの比ではないです。そこで今、アメリカと日本そしてイギリスも入り極秘の対応策が練られています。彼らを敵に回したら人間の勝ち目は無いでしょう。」本田は静かにそう言った。