「蝉人間とでも言うべきでしょうか?」本田教授は続けた。「かれらは、このカプセルの中で7万年もの間、眠っていて活動を起こすチャンスを伺っているのです。」ここは幕張の政府系の調査研究所であった。本田教授はこの調査研究所の責任者であり生物研究のエキスパートだった。小林教授と山城教授もこのシーケイダ計画のメンバーに選ばれた。国家安全局の城嶋はカプセルの中をのぞいていた。「本田教授・・・この蝉野郎は・・いや失礼、このシーケイダはこれで何体目なのですか?」城嶋は国家安全局の秘密メンバーだった。「こちらへどうぞ・・・」本田は小林教授たちと城嶋ら国家安全局のメンバーを別室に案内した。その部屋の扉を開けた瞬間、城嶋や小林は息を呑んだ。なんと何千と言うカプセルが壁の両側に作られた専用の棚に整然と並べられていた。城嶋も数多くのシーケイダが回収されていると言う話は聞いていたが実際に見るのは初めてであった。「みんな生きているのか?」城嶋の声は震えていた。「動いていますね・・・」小林が言った。その部屋はマイナス温度に設定されておりひんやりと寒かった。皆の息が白かった。小林は今にも蝉人間がいっせいにカプセルから出てくるのではと言う恐怖を感じた。「それでは実際のシーケイダを見てもらいましょう。こちらにどうぞ・・・・」本田は皆をまた別の部屋に案内した。